【韓国】グリーン水素、済州で初の商業販売
韓国の済州道は30日、済州市内の「咸徳グリーン水素充電所」で乗用車やバスなど車両用燃料として使用されるグリーン水素の商業販売を11月1日から開始すると発表した。グリーン水素が商業販売されるのは、国内で初めて。 グリーン水素は再生可能エネルギーを利用して水を電気分解した水素で、生産過程で炭素が排出しない。グリーン水素の販売価格は1キログラム当たり1万5,000ウォン(約1,660円)。 済州道・水素経済委員会は、グリーン水素の生産単価や供給費用を考慮して価格を策定した。バスの1キロメートル当たりの燃料費を種類別に見ると、グリーン水素は679ウォンで、軽油(642ウォン)や電気(316ウォン)より高い。ただ、市場の拡大や技術発展により生産単価が下落すれば、販売価格も下がる見通しだ。 ■30年までに水素車両450台に 10月時点で道内には58台の水素車両が登録されている。内訳は◇バス12台◇乗用車45台(公用車10台、民間35台)◇清掃車1台――。済州道は2030年までに、道内の水素車両が450台に増えると見込む。 済州道では23年から、1日当たり600キログラムのグリーン水素を生産している。