「66万円おせち」に「叙々苑おせち」…早くもデパートでおせち商戦【WBS】
大丸松坂屋は実現まで3年かけた叙々苑おせち
そして、大丸松坂屋もおせちを発表。今年新たに力を入れたのはコラボおせちです。SNSで70万人以上のフォロワーを持つ料理系インフルエンサーが監修した「<ぐっち夫婦>監修 しあわせおせち」など、今年はこうした料理研究家や名店が監修したおせちが7割を占めています。 その中でも目玉となったのが高級焼肉店「叙々苑」が手がけるおせち。店と同じ肉、同じ焼き加減にこだわって作られています。このおせちは最初のオファーから、およそ3年越しの実現だったといいます。 「焼きたての風味、タレのフレッシュさが再現できなかった。今回新しい施設を自社で造った」(総料理長の岩渕正剣 叙々苑取締役) コラボの実現に一役買ったのが今年4月に完成した叙々苑弁当の製造工場です。肉の仕込みから箱詰めまで全てを手作業で行い、店の味を再現。今回特別に工場内にあるおせちの製造を可能にした設備を見せてもらいました。 焼いた肉をすぐに真空パックし、機械に投入します。 「これが今回の肝でして、液体アルコール。マイナス30度で一気に凍らせる機械」(叙々苑 外販弁当事業部 星川智紀部長) わずか5分でカチコチに。作り立てを急速冷凍する環境を整えたことで、叙々苑こだわりの味をおせちで実現できたといいます。大丸松坂屋では、従来のおせち料理の概念にとらわれずラインナップを広げていきたい考えです。 「和食のおせちがないと駄目という概念があったが、今はどちらかというと集まった皆さまが一番おいしく召し上がっていただけるようなおせち料理っていうのをやっていくべきなのではないか」(大丸松坂屋百貨店 おせち料理担当バイヤー 柴田智さん) ※ワールドビジネスサテライト