「まずは○○」自民党・太田房江参院議員流、女性政治家の増やし方とは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ
ガラスの天井指数、29ヵ国中27位。脱するためにクオータ制を
太田氏は、「最近、自民党内でもクオータ制という言葉を出してもやっと叱られなくなった、ジェンダーギャップと言えるようになった」と笑います。 太田氏「言えなかったですよ~。(自民党の男性議員は)国際女性デーも知らないの」 ガラスの天井指数、日本は29ヵ国中でなんと27位。 唯一1位を取れたのは「父親の産休・育休取得時の所得保障」。今回、「子ども未来戦略」のひとつで実現したもので、父親が育休を取っても手取りベースでほぼ同じ金額がもらえるというものです。 太田氏「これ(父親の産休・育休取得時の所得保障)が順位を上げて、やっと27位よ」 「企業の管理職女性割合」「企業の役員女性割合」「国会議員女性割合」を改善するために、クオータ制を取り入れるべきと訴える太田氏。 逆差別を心配する声がありますが、いったんある程度女性比率を高め、引っ張り上げるためには、クオータ制のように、ある程度リジッド(rigid:厳密な)な制度を導入しなければならないと訴えます。 太田氏「行きすぎたと思ったら、一回休めばいいわけ。この点では(ライバルの)橋下徹さんと意見が一致している。大一致しちゃったの(笑)」
フランスでは、クオータ制の改善を重ねながら議員の女性比率を高めてきました。 2013年に県議会議員選で、男女ペア立候補制度(男女ペアで立候補し、ペアに投票する)といったユニークな制度も導入しています。 またフランスは、クオータ制が憲法違反だという声に対して、2000年に憲法改正しました。すると、女性比率がぐぐっと上昇。 太田氏「クオータ制で、30%を目標にするとそれより上に行くの。空気が変わる。クオータ制を引いた途端に、女性を選ぼうという風が起こるんだと思いますよ」 MC鈴木「クオータ制に対し、自民党内での反対の声は今でも多いんですか?」 反対の声が多いけれども、だいぶ空気が変わってきたと太田氏は微笑みます。参議院の比例名簿で女性・男性・女性・男性……の順で名簿を作成するという提案が言えるようになったのもごく最近のことだそうです。 女性議員を増やすことで、今の「おっさん政党」と呼ばれる自民党自体を変える力になるのではないかと太田氏は展望します。クリーンな政治を作っていく、最初にぐっと女性比率を引き上げる機会を創出するため、クオータ制度を導入すべき、と力説します。 しかし、女性議員を増やし、隔離されたところに置いて甘やかせばよいという意味ではありません。 太田氏も官僚の頃は「チョウよ花よ」と大事にされたし、目立つポストにも付けられたけれど、女性が入れないポジションは厳然とあったと振り返ります。 そして、政治の世界に入って初めて荒波にもまれ、成長することができたと振り返ります。女性も「がっつりぶっ叩かれ路線」を経験すべきだと語ります。