プーチン氏「ただ前進を」 ゼレンスキー氏「国民は誇り」 両首脳が新年の国民向け演説
ロシアのプーチン大統領は昨年12月31日、国営テレビを通じて恒例の新年の国民向け演説を行った。プーチン氏は2025年が自身の露指導者就任から25年に当たることを念頭に「この四半世紀は多くの重大事があったが、われわれは目標を達成し、困難を乗り越えてきた。それは団結していたからだ」と主張。「全てうまくいく。ただ前進しよう」と強調した。 また、今年2月で開始から3年となるウクライナ侵略を念頭に、従軍者を「ロシアを守り、国民に平和と安全を与える真の英雄だ」と称賛。第二次大戦での対ナチス・ドイツ戦勝から80周年を迎える今年をロシアが「祖国防衛の年」に位置付けているとも表明した。 ウクライナのゼレンスキー大統領も同日、新年の国民向け演説を発表。ウクライナ国民が過去1千日以上、ロシアの侵略と戦い続けてきたとし、「私にとって誇りとは、そうした国民の大統領であることだ」と述べた。その上で「どんな巡航ミサイルも、ウクライナ国民を打ち倒すことはできない」と強調した。(小野田雄一)