サルに襲われ、女性10針縫うけが 広島県廿日市市 別の女性もかまれる 目撃情報10件以上、市が捕獲へ
広島県廿日市市大野の中津岡川沿いで28日までに、サルが人を襲って負傷させる被害が2件発生した。周辺では体長60~70センチのサルの目撃が相次いでおり、市は同日、ネットによる捕獲に乗り出した。 【写真】廿日市市役所 市や市消防本部によると、24日午後4時半ごろ、80代女性が左手の甲を引っかかれ、10針縫うけがをした。27日午後4時ごろには、50代女性が足首と手をかまれ、市内の病院に搬送された。 市大野支所には24日以降、10件以上の目撃情報が寄せられ、28日も民家近くに出没。職員らがネットを持って追跡したが山へ逃げた。市によると、サルは首輪のようなものを着け、野生ではない可能性もあるという。 けがをした80代女性は「翌日も家の周りをうろうろ歩いていた。外に出るのが恐ろしくなる」と顔をこわばらせる。市は、住民に不要な外出を控えるよう呼びかけている。
中国新聞社