たった1日の違いで最大76万円の損…社労士が「退職は64歳11カ月がベスト」と断言する"これだけの理由"
ハローワークでは、60歳以上の求人も多く取り扱っていますが、満足できる結果に至らない人が多いのが現状です。そこで、ハローワークのシニア向け支援を活用することが重要です。 ● 生涯現役支援窓口の利用 ハローワークには「生涯現役支援窓口」があり、ここではシニア世代向けの情報提供や支援を行なっています。この窓口では、シニア世代を積極的に採用する企業の情報を提供しており、通常の窓口よりも高い就職率を誇ります。 また、履歴書や職務経歴書の書き方、面接の受け方など、シニア向けの具体的なアドバイスも行なっています。この窓口は、全国に300カ所のハローワークに設置されています。ハローワークのウェブサイトで簡単に検索できます。 ● キャリアコンサルタントの活用 ハローワークでは、キャリアコンサルタントと無料で相談できるサービスも提供しています。キャリアコンサルタントは、経験やスキルを整理し、適切な職業選択をサポートしてくれる専門家です。 自己理解を深め、自分の強みを明確にすることで、効果的な就職活動が可能になります。また、能力開発や教育訓練の情報提供、求人検索の支援も行なっています。キャリアコンサルティングは、最寄りのハローワークで、無料で申し込むことができます。 ●自治体の就業支援との連携 多くの自治体では、ハローワークと連携してシニア向けの就業支援を行なっています。例えば、東京都は「東京しごとセンター」を設置し、55歳以上のシニア向けコーナーがあり、職業相談やセミナーを提供しています。 ここでは、新たな職種への挑戦を支援する就職支援講習が行なわれており、講習最終日には合同面接会が開催され、就職のチャンスを広げることができます。 ■成功の鍵は「情報」を持つこと また「東京キャリア・トライアル65」では、65歳以上のシニアを企業に派遣し、1週間から最大2カ月間の有給トライアル就業を提供しています。 主に事務職、営業職、IT・技術職などの職種で、経験豊富なキャリアアドバイザーが面談で経験やスキルや希望を確認して、企業とのマッチングを行ないます。就業中も専任担当者がサポートをしてくれます。 ハローワークや自治体の支援を上手に活用することで、自身の経験やスキルを生かせる職場で働く機会が増えます。成功の鍵は情報を持つことです。ぜひ、これらの支援を積極的に活用し、新たな働き方を見つけてください。 ---------- 社労士みなみ(しゃろうしみなみ) 社会保険労務士 YouTuber 年金をはじめとする「老後のお金」をテーマに情報発信を続ける社労士YouTuber。知識や経験のないまま投資を始めて失敗する高齢者が多い現状を変えるべく、「年金最大化生活」を提唱している。かつては大手銀行に勤務し、資産運用のアドバイスを行っていた。自身も20代から資産運用を始め、その運用歴は30年になる。50代に入って子育てが落ち着いたことをきっかけに、社会保険労務士として開業。開業社労士として活動しながら、主婦の経験も生かした生活者目線で専門的な知識をわかりやすく解説する動画も配信。FP2級も保有。 ----------
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