レンタル4選手の台頭…東京Vが手応え掴んだ“移籍サイクル”、城福監督「東京Vで成長できると思う選手が多くなった」
16年ぶりのJ1昇格から6位でシーズンを終えた東京ヴェルディは、8人の新戦力を手にした。城福浩監督は7日の新体制発表会見で「ヴェルディに行けば成長できるという印象を持ってくれている選手が多くなった。これを大事にしたい」と手応えを語った。 【写真】福田師王が大胆イメチェン「ライオンじゃん」「圧倒的金ピカ」 新シーズンに向けて、城福監督は「J1で戦っていくために必要なメンバーが揃ってうれしく思う」と語る。「先発ほぼほぼ全員がターゲットになった。最後の2試合は色んなクラブから声がかかった状態で戦っていた」。そして、他クラブから声がかかるほどに成長したことが、新戦力8人の獲得につながったことも明かす。 「自チームでやっている選手たちが成長を感じてくれたことが大きい」(城福監督)。東京Vは新戦力8人以外にも、昨シーズンまで期限付き移籍で加入していた選手を完全移籍で改めた獲得した。DF林尚輝(←鹿島)、FW染野唯月(←鹿島)、FW木村勇大(←京都)、FW山見大登(←G大阪)は改めて東京Vの一員として加入。いずれも、昨シーズンのリーグ戦で出場を続け、攻守ともに結果を残した選手たちだ。 林は昨シーズンのJ1リーグで29試合に出場。染野は36試合6得点、木村は36試合10得点、山見は34試合7得点5アシスト。レンタル元で主力になりきれなかった選手たちが、J1リーグ6位までチームをけん引した。他クラブで結果を残せなかった選手たちに、東京Vでの成長をイメージさせたかもしれない。MF平川怜(←磐田)は会見で「歳の近い選手の躍動を見て、このチームだったら自分も活躍できるんじゃないかと思った。自分自身サッカー人生を振り返って、もう一度本気で、覚悟を持ってプレーできるのはこのチームだと思った」と力強く語っていた。 城福監督はその価値を強調する。 「ここにいることで自分が一番成長する、あのチームでは出られなかったけど、ヴェルディに行ったらあんなに出ているじゃないかと。通用しているものを見せているじゃないかと。他のチームから見てもヴェルディに行けば成長できる、それに年齢は関係ないんだと感じてくれた選手が多かった。僕は面談をしてそれを感じた」 昨シーズンの6位フィニッシュは東京Vの今後に大きな影響を残す結果となった。「成長という単語が出たときに、一番先に思い浮かぶのが東京Vだと。これを続けていくことだと改めて思った」(城福監督)。昨シーズンで成長した選手たち、そしてその姿を追い求める新戦力とともに、東京Vは新シーズンでのさらなる躍進を狙う。