【鮭カマの酒蒸し】切り身では味わえない食感と旨味に「カマ、最高!」と小躍りしながら白ワインをオープン!
栄養士でありフードコーディネーターでもある藤岡操さんが「食堂のおかみ」になりきって提案するレシピ連載。大胆にも、この店のお品書きは「酒蒸し」1本!といっても、具材がや調味料が変われば趣も変わる魔法のレシピ。蒸し器がなくても、フライパンと日本酒や料理酒さえあれば誰でもできるメニューの数々。第27回は「鮭カマの酒蒸し」です。 【写真】絶品アレンジ、釜玉うどんならぬ… * * * * * * * ◆本日のメニュー「鮭カマの酒蒸し」 なぜ、カマの酒蒸しになったかというと……。 先日、故郷和歌山の同級生Kさんと、こんな会話を繰り広げたのがきっかけです。 Kさん:スーパーでけっこう大きいイナダが2尾450円で売ってて、刺身としゃぶしゃぶ、お茶漬けにしたの。余ったカマや頭はお吸い物にしたらどうかな? 臭み出るかな? 私:潮汁、美味しいよ。頭は半分に割って、塩ふって臭みを拭き取ってから酒ふって。場合によっては焼いてから煮る。とにかく臭みさえ抜いたら美味しくなるよ。昔、釣り宿で常連のおっちゃんに教えてもらったの。 Kさん:そうそう、魚のアラは100円台で売ってるけど、下処理考えるとなかなか手が出なくて。ブリ大根とか、カマだと塩焼きぐらいしか思いつかないし。 その話を聞いて、ハッとしました。 カマの酒蒸し、いいかも。酒の効果で臭みは抜けるし、食べるところもたっぷりある。 ちょうど冷蔵庫に鮭カマがある……。 ビビッときたら、すぐやるべし!です。 それでは、いざ、酒蒸し。
◆「鮭カマの酒蒸し」の作り方 「鮭カマの酒蒸し」 《 材料(作りやすい分量)》 鮭カマ(甘塩)………………………………2個(約250g) ニンニク………………………………………1片 A 料理酒(食塩ゼロ)……………………80ml 塩…………………………………………ひとつまみ オリーブオイル…………………………小さじ1 黒コショウ、レモン(好みで)……………各適量 《 作り方 》 1)ニンニクはみじん切りにする。 2)フライパンに身を下にして鮭カマを入れる。ニンニク、Aを加えて強火にかける。しっかりと沸騰したら弱めの中火にし、蓋をして7分蒸す。 3)器に盛り、好みで黒コショウをかけ、レモンを搾る。 ※蓋はきっちり密閉されないのせるだけのタイプでもOK。蓋がない場合はアルミ箔をしっかりとかぶせてください。 ※塩ひとつまみは、指3本でつまんだ量です。