逃走しようとして事故起こしたか 熊本市の飲酒死亡事故
熊本朝日放送
熊本市で15日に起きた飲酒死亡事故。捜査関係者への取材で、容疑者の男が逃走しようとして起きた事故だとみて調べを進めていることが分かりました。 西嶋宏一郎アナウンサー 「あすで事故から1週間が経ちます。現場には花束が手向けられています」 15日の早朝、熊本市中央区細工町で、県道の歩道を歩いていた熊本市の児童相談所職員の横田千尋さん(27)が軽乗用車にはねられ、亡くなりました。 警察は、車を運転していた熊本市中央区島崎の松本岳容疑者(23)を酒気帯び運転と過失運転致死の疑いで現行犯逮捕しました。 近くの防犯カメラには、事故直前に不審な動きをする車が映っていました。 西嶋宏一郎アナウンサー 「捜査関係者によると、事故の直前、この場所で追突事故が起きていました」 死亡事故の現場から、300メートルから400メートル離れた場所では、軽乗用車がトラックに追突する事故が発生。その直後、スピードを出し、バックで道路を走る黒い車が防犯カメラの映像に映っています。 横田さんが事故にあったのは、この後、午前4時15分ごろ。松本容疑者が運転する車にはねられたと見られています。 捜査関係者は、バックで長い距離を走行していることから、現場から逃走しようとして起きた事故とみています。 なくならない飲酒運転。同じ熊本南署管内では、6年前、酒気帯び運転の車に通学中の女子高校生がはねられ死亡する事故がありました。 こちらのデータは、去年1年間の飲酒運転の検挙件数です。最も多いのは土曜日。続いて日曜日と、週末にかけて多くなっています。 その理由の多くは「休んだから大丈夫」「他の交通手段が面倒」などでした。 警察は、今回の事故を受け、17日に本部の交通指導課長名で、熊本県内23署すべてに飲酒運転の取締りを強化するよう指示を出したということです。