格闘ゲームで熱戦 eスポーツ大会に51人 奄美大島
奄美eスポーツ協会主催の「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL大会」が23日、鹿児島県奄美大島の奄美市名瀬にあるAiAiひろばで開かれた。島内外から51人のプレーヤーが集い、年齢や体格の垣根を越えて格闘ゲームで腕を競った。連続で技が決まると観客から歓声が上がり、来場者はゲーム競技を通して交流を広げた。 「eスポーツ」とは、コンピューターゲームの対戦をスポーツ競技と捉えた概念。「エレクトロニック・スポーツ」の略で、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す。 奄美eスポーツ協会は奄美大島での普及を目的に今月1日に設立し、今回初めて大会を開催。小学6年生から社会人まで幅広い年齢層のプレーヤーが参加し、観客やゲームの体験者を含めて延べ80人以上が来場した。 プレーヤーは総当たりでの予選の成績別にA、Bの2グループに分かれ、各グループごとにトーナメント式で競った。招待選手として、全国各地のeスポーツ大会常連という福岡県の小学生「がりがりがいこつ」「むきむきがいこつ」の2人も参戦。大型スクリーンでの試合や主催者による実況放送もあり、会場は熱気を帯びた。 大会は奄美市と市教委が後援し、安田壮平市長も来場。小学生との対戦も楽しみ「世代や性別を超え、天候に関わらず楽しめるイベント。全国、海外との交流や高齢者の外出の機会創出も期待できる。奄美市としてもeスポーツを盛り上げていきたい」と話した。 大会に参加した中学1年の男子(12)は「みんな上手で完敗だった。普段は通信対戦や弟と遊ぶことが多いけど、きょうはいろんな人の技を見て強くなりたい」と笑顔で話した。