【笹井氏会見速報(12)】早稲田の博士論文は学内論文で「流用ではない」
STAP細胞論文の共著者で、理化学研究所の発生・再生科学総合研究センター(CDB)副センター長、笹井芳樹氏が16日午後、都内で会見。主な質疑応答は以下の通り。 【アーカイブ動画】笹井氏の会見をノーカットで見る 質問「博士論文からの流用画像の件、調査委に報告されたとき流用があったと報告されなかったがその見解は」 笹井さん「博士論文といってもこれは大学に提出して大学がそれをパブリッシュしないのは学内論文であり、これは非公開と考えらる」 「これを学術誌に使うことは問題ないと確認した。早稲田大学の利用は流用ではありません。そのことについては、わざわざ研究不正にかかわらない情報についてこまごまとその時は説明しなかった」 「どこでどう取り間違えたのかは知らない。今回のネイチャーの投稿は新規投稿になっているので、その段階で新生画像になっているのなら変えない理由はなかったと思う。2012年4月に投稿された論文、このバージョンは私はちゃんとみていない」 質問「論文撤回について同意されてるということだが」 笹井さん「一般論としては撤回ということは100をゼロにするのではなくマイナス300にするんだという理屈ですよね。撤回ということについては抵抗があるとおっしゃったと思う(小保方さんが)」 笹井さん「撤回のときにそういう意見があるというのは理解できる。この論文に関してはあまりにもインパクトが大きいということ。今後の研究報方向としてイモリのような手の再生とか、そういう研究の扉を開いていくということだが、もちろん重たい扉」 笹井さん「この扉が間違いであったら、ものすごいネガティブなものがある。その重要性を考えた時に例えマイナス300だとしてもより高いレベルでの検証をしてでも本当であるかどうかを調べる潔さが必要ではないかというのが私たちの考え」