安めぐみ 自分では演じているつもりはないのに…〝癒やしの女王〟と呼ばれる複雑胸中
【今週の秘蔵フォト】1999年にデビューしたタレントの安めぐみは“癒やし系の女王”として人気を集め、2006年には「男性が選んだ結婚したいと思う、いいお嫁さんになりそうな女性のタレントランキング」で1位に輝いた。そんな安が全盛期だった08年2月21日付本紙で、自らの“哲学”を語っている。当時26歳だった。 「デビューした時から仕事に対する姿勢は変わっていないんです。この声も自分ではあまり好きじゃないし、しゃべり方も好きじゃない。自分では演じているつもりはないのに、癒やし系と呼ばれるようになったんです。もちろんうれしいですけど」と、き然とした表情で語った。 癒やし系として活躍するうちに「アンチ安派」が出てきて「わざとらしい。鼻につく」と批判されたこともあった。それでも安は「私自身、こういうタレントはイヤだ、っていう人の気持ちが理解できるんです。もしも癒やし系を演じているタレントがいるとしたら、私自身もイヤな気持ちになるはずですから。でも私はわざとやっているわけではないし、直接言われた時はさすがにムッとしました。でもその気持ちが長続きしない。人を心底嫌いになれないんです」とまさに癒やし系らしい言葉を発した。 「お嫁さんにしたいタレント」で1位に輝いたことも「知らされた時は『まさか』と思って信じられませんでした。安めぐみじゃなくて関めぐみさんじゃないですか、と聞き返したくらいです。もちろん1位という結果はすごく光栄だし、うれしいですよ。でも私が男性だったら安めぐみをお嫁さんにしたいとは思わないけど…」と戸惑いの表情を見せた。 ほんわかとした雰囲気に反して内面の芯の強さがうかがえる。「私って物事を深く考えるくせに、すぐに気にしなくなるんです」と安は笑顔を見せた。女性としての魅力に加えて、強い「意思」を持った稀有なタレントだった。
東スポWEB