明治神宮外苑でイチョウ並木の枝が折れる 東京都が原因を調査
再開発工事が進む明治神宮外苑(東京都)で、代表的景観であるイチョウ並木の枝が折れているのが見つかった。長さ数メートルの枝が折れて落ちており、管理者である都が原因を調べている。 【解説動画】神宮外苑工事、「伐採」「景観」で深い溝 都などによると6日朝、明治神宮外苑の巡回職員が1本の樹木の枝が折れているのを確認した。128本ある並木のうち、真ん中付近にある樹木の枝で、車道側に向かって伸びていたという。 都の担当者は「定期的に巡回や点検をしており、重度の枯損があった樹木ではない」と話し、原因を調べるとしている。 外苑地区では、神宮球場と秩父宮ラグビー場を建て替え、高さ180メートル超の高層ビル2棟を建てる再開発計画が進んでいる。イチョウ並木をめぐっては、新球場の建設による生育への悪影響を懸念する声がある。これに対して事業者側は、根の保護範囲を確保するために球場棟との距離を当初の予定より広げるほか、周辺の土壌を改良するといった保全策を都に提出している。(中山直樹)
朝日新聞社