白装束姿の女性たちが厳寒のなか練り歩く伝統の「平笠裸参り」 無病息災願い8キロ 岩手・八幡平市
岩手めんこいテレビ
1月8日の岩手県内は冬らしい寒さで風が冷たい一日となりました。 こうした中、白装束姿の女性などが無病息災を願って地域を練り歩く八幡平市の伝統行事「平笠裸参り」が行われました。 三倉茉裕子アナウンサー 「雪がパラパラと降るなか白装束を着た一行が一歩一歩力強く歩みを進めています」 平笠裸参りは江戸時代中期に岩手山の噴火を鎮めるために始まったとされ、戦時中は女性によって続けられたことから、今では全国的にも珍しい女性中心の裸参りとして知られています。 8日の八幡平市岩手松尾の最低気温は氷点下2.7℃で平年と比べて4.5℃高かったものの、参加者は山からの冷たい風を全身に受け寒さに耐えながら約8キロの道のりを練り歩いていました。 中には毎年家族で参加しているという親子の姿もみられました。 娘と参加した女性 「風が強かったので大変だった。家族の健康と受験生の娘の合格祈願を兼ねて参加した」 母と参加した高校生 「地域の伝統行事に参加することができて良い経験と思う」 ほら貝と鈴の音だけが鳴り響く厳かな雰囲気のなか、参加者は凛とした表情で街を練り歩いていました。
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