森山未來が37歳の化け猫に!実写から変換するアニメ映画「化け猫あんずちゃん」公開
森山未來が主演を務める日仏合作アニメーション映画「化け猫あんずちゃん」が7月に公開決定。特報が解禁された。 【動画】日仏合作アニメーション映画「化け猫あんずちゃん」特報 いましろたかしの同名マンガを原作とする本作は、37歳の猫・あんずちゃんを主人公とする物語。お寺の和尚に拾われた子猫のあんずちゃんは何年経っても死なず、30年が経過した頃には人間の言葉を話し、人間のように暮らす“化け猫”になっていた。原付を移動手段とし、按摩のアルバイトをするあんずちゃんはある日、和尚の息子に連れられた11歳の娘・かりんと出会う。 「カラオケ行こ!」の山下敦弘と「花とアリス殺人事件」のロトスコープディレクター・久野遥子が共同監督を務める本作では、実写映像から動きや表情を抽出してアニメーションにする手法“ロトスコープ”を採用。まず山下が実写で撮影を行い、その映像をもとに久野がアニメーションを作り上げた。「クレヨンしんちゃん」「ドラえもん」のシンエイ動画と、第76回カンヌ国際映画祭で短編パルムドールを受賞した「27(原題)」を手がけたフランスのMIYUプロダクションがタッグを組んだ初の長編アニメーションとなる。 森山があんずちゃん、「1秒先の彼」に出演した五藤希愛がかりんを演じた。2人が実写映画と同様に演じた芝居からエッセンスを抽出し、アニメーションに。セリフも撮影時に収録された音声がそのまま本編に使用された。YouTubeで公開されている特報では、映像が実写からアニメーションへ変換される様子も確認できる。森山は「実写からアニメに? それもおもしろそうだ」とコメント。「森山の造形はほぼ跡形もなくなるんだな。でもフランス×日本合作の実験的で楽しそうな座組だし、あんずちゃんよろしく、ゆるゆると夏休み気分で行ってみるか!」とつづった。五藤、久野、山下のコメントは以下に掲載している。 ■ 森山未來 コメント コロナ禍真っ只中の夏の日。 山下敦弘監督、いまおかしんじ脚本で映画を撮るという。 10年ぶりの懐かしくも嬉しい座組である。 そして久野遥子監督によって、ロトスコープ・アニメーションになると聞く。 実写からアニメに? それもおもしろそうだ。 原作はいましろたかしさんの「化け猫あんずちゃん」。森山はあんずちゃん。 …森山の造形はほぼ跡形もなくなるんだな。でもフランス×日本合作の実験的で楽しそうな座組だし、あんずちゃんよろしく、ゆるゆると夏休み気分で行ってみるか! それが東宝の配給による夏休み映画になるらしい。 青天霹靂、棚からぼたもち…いやいろいろ失礼かもしれないけれど、正直びっくりである。 まぁ、そんな個人的な成り行きはともかく、楽しんでもらえたら幸いです。 ■ 五藤希愛 コメント かりん役で出演が決まったとき、嬉しくて、思わず飛び跳ねて喜びました。 同時に私にできるだろうかという不安もたくさんありました。 なぜなら、台本を初めて読んだとき、「えっ! 私以外ほぼ妖怪?」と驚きましたから(笑)。 今回の作品で、森山さんと同じシーンを経験させて頂けたことが、私にとって何よりも大変貴重で、幸せな時間でした。 劇場公開がとっても待ち遠しいです。 ■ 久野遥子 コメント 学生のころ偶然本屋でいましろたかし先生の漫画を見つけて、なんて実直に人間を描いているんだと衝撃が走りました。なので「化け猫あんずちゃん」の監督オファーは本当に嬉しかったです。 ロトスコープは実写映像を元に絵を描く手法な為、リアルな身体表現のために使用することが多いのですが、私はお芝居の魅力を表現することにも向いていると思っていました。 山下監督が映し出す温度のあるお芝居を冷ますことなくアニメーションで再構築する体験は贅沢で痺れました。 そして、Miyu Productionsによって描かれた美術と色彩は、見慣れた日本の風景をこんなに新鮮な景色にするのだと驚きました! そんな風景を生き生きと動き回るあんずとかりんをぜひ劇場で体感してください! ■ 山下敦弘 コメント 漫画「化け猫あんずちゃん」はいつか映像化したいと思ってはいましたが、まさか長編アニメ映画として作ることになるとは思ってもいませんでした。共同監督の久野遥子さんは時に原作から逸れて行ってしまう自分を何度も引き戻してくれて、原作への愛情の深さに自分自身、とても影響を受けました。主人公“あんず”にはずば抜けた身体能力を持った森山未來しかいないと、自分の中で決めていて、“猫”という難しい演技を森山くんは期待以上に表現してくれました。企画の立ち上げから7年以上の月日が経とうとしていますが、唯一無二の映画が出来上がりました! 是非、スクリーンで観てください。 (c)いましろたかし・講談社/化け猫あんずちゃん製作委員会