FA市場注目の菊池雄星の交渉進展 代理人側がカウンターオファーか、代理人「交渉は順調」
米大リーグのGM会議は7日(日本時間8日)、開催地の米テキサス州サンアントニオで最終日を迎えて、閉幕した。アストロズからFAとなった菊池雄星投手をクライアントに抱えるスコット・ボラス代理人は、「交渉は順調に進んでいる。双方が(意見を)交換した。非常に生産的な会議になった」と語った。 すでに、所属していたアストロズ側は、条件提示しており、菊池側がカウンター・オファーを出した模様だ。アストロズのブラウンGMもこの日、会場を去る直前に、「何度か話している。いい感触を得ている」と語った。 渡米後2度目のFAとなった33歳左腕は、今季途中にアストロズへ移籍してから5勝1敗、防御率2・70をマークして地区優勝に大きく貢献したことで先発市場の人気の的。ボラス代理人は多くのオファーがあったことを認めているが、古巣アストロズはブラウンGMが「是非、獲得したい」とラブコールを送った。 菊池自身は、タイガースとのワイルドシリーズで敗退した10月2日に、シーズンを総括した際、「常勝チームは初めての経験でしたから、ここが、間違いなく、自分の野球人生の基準になると思います。今後、どの球団になるか分からないけど、組織として、こういうチームが勝つんだという基準になるほど、インパクトが大きかった。データの見方から、一から勉強できた」と、アストロズへの好感を語っており、基本は”相思相愛”だ。 後は、争奪戦の成り行き次第というところ。「市場が熟すのを知るのは、コーヒーが沸くまで飲めないのと同じ」と同代理人。交渉締結の見通しなどは語らなかったが、来月のウィンター・ミーティングでは、FAとなった菊池を巡る争奪戦の沸点は更に上昇しそうだ。
報知新聞社