虹の橋を渡った白猫が繋いだご縁。家族のペットロスを癒やしてくれた元保護猫と過ごすにぎやか日々にほっこり
「譲渡してすぐ、動物病院の先生から『生後8カ月くらいかな? 』と言われたため、令和4年6月3日生まれ……ということにしています」 【写真】兄猫(奥)と一緒に座布団の上でくつろぐしろみちゃん(手前) そんなコメントが添えられた写真には、窓辺に佇む元保護猫の女のコ「しろみ」ちゃんの姿が。昨年、1才の誕生日を迎えたときに撮影しました。窓から差し込む柔らかな陽光を受け、真っ白な被毛はひときわ美しく輝いているように見えます。 飼い主の@_Shiromi_463さんが、この写真をX(旧Twitter)に投稿すると、リプライに「しろみさん、お誕生日おめでとうございます。おすまし姿がかわいいです」「しろみにゃん。お誕生日おめでとうございにゃ~ス。幸せいっぱい元気に楽しい日々を過ごしてにゃん」「Happy Birthday! おめでとう。笑顔あふれる一年になりますように」など、祝福する声が寄せられました。 このときから1年。しろみちゃんは、現在、推定2才に。お迎えから現在まで、しろみちゃんと飼い主さんはどのような日々を過ごして来たのでしょうか? 詳しいお話を伺いました。
兄猫は知人のもとへ、しろみちゃんは飼い主さんのもとへ。白猫が結んだご縁
しろみちゃんと飼い主さんが出会ったのは、2023年2月のこと。飼い主さん家族の知人に白猫を亡くしペットロスに陥っていた人が「また白猫をお迎えしたい」と語っていたことを心に留めていたことがきっかけでした。 飼い主さん: 「お正月休み、保護猫団体のHPを見ていたところ、虹の橋を渡った知人の白猫によく似たコを見つけたのです。知人にそのことを知らせたところ、『お迎えしたい』との返事があったため、1月下旬頃、保護猫団体が開催している譲渡会へ。5匹の“きょうだい”猫のうち、しろみの兄猫にあたるコがひと足先に知人宅へ迎えられました」 その後、2月に開催された譲渡会へ足を運んだ飼い主さん。すると、そこにはしろみちゃんの姿が。飼い主さんは、ご縁を感じ、しろみちゃんをお迎えすることを決めました。 飼い主さん: 「しろみを迎えた理由のひとつに、母もまた知人の猫を年に何度かお世話をしてかわいがっていたため、亡くなったことをきっかけにペットロスになっていたことがありました。知人が、しろみの兄猫を迎えたとき、母は『私はもうお世話の手伝いはしませんからね』と言っていたのですが、どこかうらやましそうな様子だったのです。毎日、猫の写真に手を合わせて話しかける母。『いつか保護猫の白猫に出会えたら、母は反対するかもしれないけれどお迎えしたい』と思っていました」 飼い主さんが、お母さんに「白猫を迎える」と伝えると、当初は難色を示していたものの、しばらくするとお母さんの様子に変化が現れたそうです。 飼い主さん: 「母は実家に、私は自分の家に、近所ですが別々に暮らしています。私が日中、仕事で自宅を留守にしているとき、母はしろみの様子をうかがうため我が家へ。とてもうれしそうにしろみと遊んでいます。仕事中、自宅に設置している見守りカメラから『赤ちゃんの鳴き声が検知されました』と通知が届いたので確認すると、母が猫なで声を上げていたこともありました」