『ギークス』西条の“お隣さん”安達の意外な正体が明らかに 白洲迅の見事な演技の切り替え
白洲迅が“人畜無害な隣人”から“冷徹な警視”へ変貌
ついに迎えた公開討論会の日。緊張感漂う会場とは裏腹に、馬場園と医務係の吉良ます美は、カメラマンの佐橋に導かれ、人気のない備品庫へと足を踏み入れた。そこで佐橋は、自身の痛ましい過去と馬場園への恨みを吐露する。市長選での馬場園の行動が引き金となり、両親を失った佐橋の怒りは頂点に達していた。 事態は一触即発の状況へと変化し、佐橋は吉良を人質に取り、カッターナイフで馬場園を脅迫。怒りに我を忘れた佐橋が馬場園に刃を振り下ろそうとした瞬間、予想外の展開が起こる。何者かが電光石火の動きで佐橋を華麗に投げ飛ばし、馬場園を救出したのだ。 その人物の正体に、その場にいた全員が息を呑んだ。なんと、西条の“お隣さん”であるはずの安達だったのだ。 警視という高い捜査能力を持つ立場にある安達にとって、西条への接近は単なる隣人としてのものではなく、慎重に進められた捜査活動だったのだろう。普通の隣人としては少々奇妙に映っていた彼の振る舞いは、実は警視としての職務を遂行するための必要な行動だったのかもしれない。これまでニコニコとした人畜無害な隣人を演じていた白洲迅の、好青年から冷徹な警視への演技の切り替えも見事であった。 一方で、西条が容疑者として扱われている点には疑問が残る。彼女が何らかの陰謀にはめられている可能性や、重大な誤解が生じている可能性も考えられる。彼女が関与しているとされる「ウイルス供用および不正アクセス」の実態について、さらなる謎が浮上した第5話。安達の真の目的、西条の潔白を証明する手がかり、そして事件の全容解明に向けて、物語が一気に前に進み始めた。
すなくじら