アスベスト健康被害めぐる控訴審 一審の判決を支持 福岡高裁
熊本朝日放送
アスベストによる健康被害をめぐり、熊本県上天草市の男性が元勤務先などを訴えた裁判の控訴審で、福岡高裁は2700万円あまりの支払いを命じた一審判決を支持し、被告側の控訴を棄却しました。 この裁判は、上天草市の男性(79)が仕事中に吸いこんだアスベストが原因で肺がんを発症したなどとして、元勤務先の日本冷熱などに損害賠償を求めたものです。 一審の熊本地裁は4月、原告の訴えを認め、被告側に2700万円あまりの支払いを命じました。 被告側は判決を不服として控訴し「アスベスト暴露の具体的態様が不明」などと主張しましたが、福岡高裁は控訴審判決で「原告が就労期間中に暴露した認定を左右するものではない」などとして一審判決を支持し、被告側の控訴を棄却しました。 日本冷熱は判決について「コメントを差し控える」としています。