《“他人の不幸”は快楽か同情か》事務所破産や夫のけがなど苦難続く藤原紀香に寄せられたメッセージは? 臨床心理士が分析
そんな不謹慎なことは関係ない、他人の不幸を喜ぶなんて自分はしないと思うかもしれないが、人は誰もが少なからずシャーデンフロイデの感情を持っている。家族が机の角に足をぶつけて痛がる様子につい笑ってしまうのも、タレントがドッキリを仕掛けられて驚く様や身体を張った芸人が無我夢中で頑張る様子が愉快なのも、シャーデンフロイデによるものだ。ちょっとした息抜きになるようなものなら、この感情は無害で、快感ではあるが幸福感とは違う。他人の失敗で感じたシャーロンフロイデが、自分は頑張ろうと思うきっかけになることもある。 だが藤原さんを襲った不運を見て、もし快楽を感じたなら、それは彼女のことが嫌いか、彼女への羨ましさや妬みがあるからかもしれない。シャーデンフロイデは、その不幸が、不慮の事故や天災などによって引き起こされた、他の人が同情するようなものであれば、快楽を感じないといわれているからだ。それに幸福な人ほど他人と自分を比較せず、ポジティブに物事をとらえることから、ネガティブな感情が抑えられて、シャーデンフロイデが起きにくくなるという。逆に人と比較して劣等感を持ったり、社会に不満を持ったり、批判や攻撃をしやすいと他人の不幸が蜜の味になりやすいという。 “不運は重なる”とはよくいったもので、同じような意味のことわざは「弱りに目にたたり目」「泣きっ面に蜂」「踏んだり蹴ったり」「不幸は単独ではこない」などいくつもある。だが、そう思えばマイナス思考に陥り、すべてに対してネガティブになってしまい、さらなる不運を引き寄せかねない。自分に不運が重なれば、知らぬうちに他人の不幸にシャーデンフロイデを感じてしまうかもしれない。だから藤原さんも愛之助さんも揃って”神さまがくれた時間”と投稿し、今の状況を跳ね飛ばすような前向きな表現をしたのだろう。 12月1日、藤原さんはインスタグラムのストーリーズで月の画像を投稿。添えられていたのは「明けない夜はないのだよ」という言葉。前向きな彼女にエールを送ろう。