MotoGP、セパンでシェイクダウンテストがスタート。テストライダーメインで新型マシンチェック
2月1日、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットでMotoGPのシェイクダウンテストが開始された。 【ギャラリー】MotoGP2024セパンシェイクダウンテスト。新型マシン続々 MotoGPは2024年シーズンに向けた最初のプレシーズンテストが、2月6日から3日間予定されている。ただその直前となる1~3日から、各メーカーのテストチーム、ルーキーらが参加できるシェイクダウンテストが組まれており、ここで新型マシンのチェックが行なわれている。 なお今年は新しいコンセッション(優遇措置)制度が施行されたことで、ホンダとヤマハはシェイクダウンテストにフル参戦ライダーを参加させることが可能となった。ただ、2メーカーともフル参戦ライダーの参加は2月2日からとなっている。 シェイクダウンテストにはKTM勢はダニ・ペドロサとポル・エスパルガロ、そしてGASGASのアコスタの3名が参加。ホンダはテストライダーのステファン・ブラドル、ヤマハもカル・クラッチローを参加させている。ドゥカティはミケーレ・ピッロ、アプリリアはロレンゾ・サヴァドーリが参加だ。 シェイクダウンテストでは2023年のシーズン終了後に行なわれたバレンシアテストから、各メーカーがさらにアップデートを実装した新型マシンが投入されており、注目を集めた。 大苦戦からの復活を目指すホンダは、空力面での変化が顕著だった。リヤウイングはホンダ式とドゥカティ式のハイブリッドと言える形状へと変化しており、彼らの懸案であるリヤグリップの弱みの改善にホンダのエンジニアが注力していることが見て取れる。 一方でヤマハはクラッチローが車体にフロントウインドウ以外は付加物の少ないマシンをテストするなど、違った方向性だった。 またアプリリアが持ち込んだマシンの形状も注目を集めた。彼らはウイングというよりもまるでヴィンテージ物のキャデラックのようなリヤテールを作っていたのだ。またスイングアームからリヤホイールに伸びるカバーも取り付けられるなど、興味深い試行錯誤が行なわれている。 MotoGPは今後2月2~3日にかけてシェイクダウンテストが継続される。その後6日からはフル参戦ライダー達が参加するプレシーズンテストが行なわれる予定だ。
German Garcia Casanova