「ラウンド中の悪い流れを絶ち切る方法は?」宮里藍がトップアマの質問にズバリ回答! 【至極の一問一答】
Q:暫定球を打つときの心構えは? A:「右に打ちたくない」ではなく「左に打ちたい」という考えに変える 4月の全米女子オープン最終予選で、木村彩子とのプレーオフに敗れ、惜しくも本戦出場を逸した入谷響は、「ココはOB打ちたくないというところでOBの方に飛んでしまったり。暫定球を打つ時に、またOB方向に行きたくないから、逆の方向に打っちゃうというのがけっこう多くて。そういう時にどうしたらいいのかを教えてください」という質問。 入谷は全米女子の最終予選の正規の16番でボギー、17番でダブルボギーを叩き、木村とのプレーオフになった経緯もあって、緊張する場面でのネガティブなメンタルのもって行き方を藍プロに教えてもらった。 「まず、『行きたくない』とか『あっちにミスしたくない』といった否定的なセルフトークを変えてみることから始めたらどうかなと思います。「あっちに打ちたくない」じゃなくて、「こっちに打ちたい」というように、自分はどこに打ちたいのかというのを明確にしてあげるだけで、体の動きって全然違ってくると思うから。人間は危険を察知して生き延びてきた歴史があるので、OB打ちたくないな、ラフに入れたくないなというような~したくないという心理が働くこと自体は自然なことなの。だから、そういう心理がプレー中に出てきた時に、あ、今、~したくないっていうセルフトークが始まっているなっていうことに気づけば、『こっちに打っていきたい』というふうに、セルフトークのポジティブな変換を自分の内側で始めるというのは凄く大事かなと思います」
Q:ビッグスコアの翌日の入り方で気をつけることは? A:「パープレーでOK」というような自分のハードルを下げることが大事 大久保柚季は「ビッグスコアが出た次の日にスコアを伸ばしきれないことが多いんですけど。そういう時のメンタル面はどのようにしていたのかを教えてください」という質問。 藍プロの答えは。 「あるよね。私も10アンダーとか出た次の日は、入りは難しいなと思うことはありましたね。良いプレーをした時って、(翌日も)その感覚は残っているから。ちょっと違う結果に行くと、凄くミスした気分になるんだよね。そういう時は、全然パープレーでもOKっていう気持ちで、まず、自分のハードルをグッと下げるというのが大事。尚且つ、これは『プレーイングフォーカス』っていうんですけど、18ホールを通して、これだけは絶対にやり切るということを決めてスタートしていくんですけど。例えば『右のグリップテンションを変えずにスウィングする』という、できるだけ簡単なことを18ホールやり切れるかどうか。それが出来たら、そのことを喜ぶという感じで、スコアに直接結び付けないで、自分が決めたことをしっかり100パーセントやる。そういうフォーカスの仕方をしていると、次第に、自分のやりたいことが確実に出来るようになるというか。いきなり63出して次の日も63というのは凄く高度なことなので。だから、良いスコアが出た翌日は、自分のハードルを何処まで下げられるかというのが勝負かなと思います」