会見に臨んだドジャース・大谷翔平投手（カメラ・安藤宏太）

　ドジャース・大谷翔平投手（３０）が１０日（日本時間１１日）、あす１１日（同１２日）に行われる地区シリーズ第５戦の本拠地・パドレス戦を前にドジャースタジアムで全体練習を行って、会見を行った。 　ここまで２勝２敗のタイ。第５戦に勝ったチームが地区シリーズを突破し、メッツとのリーグ優勝決定シリーズに進む。パドレスは第２戦で３打数無安打に抑え込まれたダルビッシュ有投手（３８）が先発。大一番へ向けて大谷は「（第４戦は）試合前もかなり雰囲気が良くてゲームにいい影響を与えていたと思う。長いシーズンと戦い方と短期決戦は少し違うと思う。そこらへんがフィールド上で多くの選手が感情的になる要因かなと思う。自分がどれだけ貢献できるかを大事にしたい。（試合中に感情を出しているが）それも含めて自分だと思う。相手にリスペクトを持ちつつ、チームを鼓舞するような、そういう感情はいいんじゃないかなと思う。あした（ダルビッシュと）由伸との投げ合いもあって個人的にすごい楽しみにしてる」と気合を入れた。 　メジャー７年目にしてようやくつかんだ初のポストシーズンの舞台。第１戦では、２打席目に右翼へ同点３ランを放つなど、最大３点差の逆転勝ちに大きく貢献して、チームを先勝に導いた。第２戦はダルビッシュの前に３打数無安打に抑え込まれるなど４打数無安打でチームも大敗。敵地に場所を移した第３戦も４打数１安打でチームも敗れて、１勝２敗で後がない崖っぷちの状況に追い込まれたが、試合後に大谷は「後がないという感覚自体が今の僕にはないと思う。２連勝すればＯＫというゲームだと思います」と強気のコメントで必死に前を向いていた。 　第４戦では２打席目に右前適時打を放つなど、３打数１安打１打点で２四球も選んで３出塁。大谷の適時打でチームに勢いをもたらすと、投手陣も８投手の無失点リレーを見せ、８―０という快勝で逆王手をかけた。この日は試合がなく、あす１１日（同１２日）にドジャースがジアムで行われる第５戦に勝ったチームが地区シリーズを突破し、メッツとのリーグ優勝決定シリーズに進み、敗れたチームは今季の敗退が決まる。ドジャースは２年連続で地区シリーズで敗退している。 　【大谷の地区シリーズ成績】（４試合、１６打数４安打、打率２割５分、１本塁打、４打点、０盗塁） 　▽第１戦　７〇５（５日＝日本時間６日・ドジャースタジアム）　左飛、右本〈３〉、中安、空三振、空三振 　▽第２戦　２●１０（６日＝同７日・ドジャースタジアム）　空三振、一ゴ、投ゴ、空三振 　▽第３戦　５●６（８日＝同９日・ペトコパーク）　空三振、中安、中飛、見三振 　▽第４戦　８〇０（９日＝同１０日・ペトコパーク）　二ゴ、右安〈１〉、四球、四球、空三振