ソフトバンク柳田悠岐を上位打線に置く意味「存在で相手を崩してくれる」…チーム初安打放ち復調アピール
プロ野球の「SMBC日本シリーズ2024」第4戦は30日、みずほペイペイドーム福岡で行われ、DeNAがソフトバンクを5―0で破って2連勝し、通算2勝2敗のタイとした。第5戦は31日午後6時から同球場で行われる。先発投手はソフトバンクが大関、DeNAがジャクソンと発表された。 【写真】ソフトバンク笹川吉康が日本シリーズ初出場で初安打
ソフトバンクの柳田が調子を上げつつある。右太もも裏の肉離れによる約4か月の離脱から一軍復帰したのは9月下旬。前夜の3安打に続き、この日もチーム初安打を放ち、復調ぶりをアピールした。
DeNA先発のケイに三回まで完璧に抑えられていた。四回、先頭で打席に入った柳田は、チェンジアップを拾って右前に。外角のスライダーを振らされて三振した1打席目からは一転、うまく対応した。
「存在だけでいいです。存在で相手を崩してくれる」。村上打撃コーチは、クライマックスシリーズ・ファイナルステージまではバットが湿っていた柳田を上位打線に置く意味をこう説明してきた。
試合前のフリー打撃から代名詞のフルスイングで、うなり声を上げながら弾丸ライナーをスタンドに放り込む。打席で与える圧力には、相手投手をリズムよく滑り出させない狙いがある。
2014~20年の間に6回出場した日本シリーズでは、出塁率が通算4割を超える。「(復帰して)またチャンスをもらえたので、最後にいい形で終わりたい」と語る強打者。「存在」だけにとどまらず、完全復活で成果も上げれば、チームの頂点は近くなる。(渡辺直樹)