【広島】小園海斗 2025年は〝長打量産〟 来年WBCで鈴木誠也と共闘へ「もっともっと頑張らないと」
覚醒の1年に――。広島・小園海斗内野手(24)が新春インタビューに応じた。2024年は初の全試合出場、日本代表・侍ジャパンでは「プレミア12」でベストナインにも選出されるなど国内外で存在感をアピール。25年は打撃面で長打増産を期す一方、来年開催のWBC出場にも意欲をみなぎらせる。赤ヘルの先輩で尊敬の念を抱く日本人メジャーリーガー・鈴木誠也(カブス)と国際舞台での〝共演〟を目標に、今季の大暴れを誓った。 【写真】ベンチでくつろぐ広島時代の鈴木誠也と小園(2019年) ――昨季は初の全試合出場。リーグ11位の打率2割8分、得点圏打率はチームナンバーワンの3割4分1厘。打撃面を振り返って 小園 チャンスで粘り強くという打撃ができたのは良かったですが…。昨年は単打が多かったので今年は二塁打とか、外野の間を抜くような打球、越えていく強い打撃をもっと見せられるようになりたいですね。 ――そこを目標に秋季練習から打撃改良に取り組んだ。その後の日本代表「プレミア12」では7試合で打率3割8分7厘、2本塁打、8打点。確かな手応えが残った? 小園 それはありますが、レギュラーシーズンで結果を残すことを目標にやっていることなので。過程としては良かったなとは思いますが、そこは気を抜かずに…というところですね。 ――61打点だが、得点圏の場面で57打点。長打力を磨けば、打点ももっと増えていく 小園 得点圏以外の場面で、もうちょっと打てれば打点も増えると。そうなれば打線も、もっと活気づけることができますし、他にもホームランを打てる選手はチームにもいますが、僕も少しだけでもいいから増やしたいなと。(今季は)本塁打は10本以上は打ちたいなと思っています。 ――守備ではシーズン中に遊撃から三塁への配置転換。今年は三塁のレギュラーを念頭に準備するのか 小園 はい。もう本当に守りは昨年、迷惑ばかりかけてしまったという思いが強いので。言い訳にはしたくないですが(配置転換まで)三塁では正直、ノックも受けていなくて急だったので。今年はもうちょっと考えてやらないといけないし、そこに向けての準備はしっかりしていきたいと思っています。 ――プレミア12では二塁手で出場。大会ベストナインにも選出され、攻守にアピールした。印象深い試合は 小園 やっぱり、スーパーラウンドの米国戦。2本ホームランも打てて、活躍できたのはすごい自信にもなりました。 ――世界各国のトップ選手が集う大会で気になる選手は 小園 韓国のサード…金倒永(キム・ドヨン=21)。やっぱりすごかったですね。2023年のアジアチャンピオンシップでも戦いましたが、1年で全然違う雰囲気になっていた。韓国ですごい数字を残していて、活躍しているという情報はシーズン中から聞いていましたし。 ――日本戦では無安打だったが、二塁から見た打席の印象は 小園 やっぱり対応能力あるなと。年下(の選手)ですけど、見ていてすごいなと思いました。 ――26年にはWBCが開催予定。そこを目指したい思いは強くなったか 小園 出たいですね。メジャーリーガーの方々も入ることを考えれば1個か2個しか、内野手の枠は空いていないと思う。その中に入れれば、と思います。それに向けてまずは今年のシーズンが大事になるのはもう分かっていることなので。いろんなところを守れる強みはあると思うので、そういうところも生かしながら、代表に選ばれるように、シーズンでアピールしていきたいなと思います。 ――日本人の内野手は近年、メジャー定着に至ってないが、将来的な米球界挑戦は 小園 いずれ狙える位置にいければ行きたいなとは思いますけど、僕は全然まだまだ。自分でもまだ想像もできないですし(テレビなどで)見ていても、すごい選手ばかり。昨年末に(広島の先輩)鈴木誠也さん(カブス)とも、番組をご一緒させてもらったんですけど、やっぱり、メジャーリーグは「すごい」とおっしゃっていたので。今の自分ではかなう世界ではないなと思います。 ――26年WBCはそんなカープ出身の尊敬する先輩と一緒にプレーするチャンスだ 小園 一緒にできればいいなと思いますし、それにはもっともっと頑張らないといけない。誠也さんからも「シーズンでもっとホームラン打てよ」と言われましたし。シーズン中も僕の成績とかを見てくれているのは知っていますし。もっと頑張ります。
赤坂高志