【ホープフルS GⅠ血ェック】クロワデュノール『S』評価 レガレイラと同じ父サンデーサイレンス系×母父ダンジグ系
GⅠに昇格した2017年以降の7回でサンデーサイレンス(SS)系が5勝、キングカメハメハ系が2勝と独占。来春のクラシックに直結するレースだけに日本の主流血統が好結果を残している。また、傷んだ馬場を苦にしないパワーも重要。底力を補完する欧州の血が、適度に散りばめられているといい。 東京スポーツ杯2歳Sを制したクロワデュノールを最上位に挙げる。父はトップサイアーの地位を築きつつあるキタサンブラックで、母父は2頭の凱旋門賞馬を送り出したケープクロス。父SS系×母父ダンジグ系の組み合わせは、20年の覇者ダノンザキッドや23年優勝馬レガレイラと同じだ。父の産駒はソールオリエンス(皐月賞)など同舞台でも活躍が目立ち、血統譲りの雄大な馬格も魅力だ。 同じくキタサン産駒のピコチャンブラックを次点とする。伯父に皐月賞馬アンライバルドを持つ良血で、母方に欧州を代表する種牡馬サドラーズウェルズが入っている点もプラス。ヤマニンブークリエもキタサン産駒だが、こちらは血統構成が重厚すぎる印象だ。 キンカメ系の勝ち馬サートゥルナーリア、ドゥラエレーデは、ともに母父が芝2400メートルのGⅠを勝っていたSS系だった。共通点を持つクラウディアイとマスカレードボールにも注目したい。