小学生ら大学で宿題に挑戦 大経大で「キッズカレッジ」
学生講師「教え合う大切さを子どもたちから学んだ」
百ます計算を終え、子どもたちは晴れ晴れとした表情で家路につく。帰り支度を整える際、各自テーブルの上の消しゴムのかすを集めて捨てる。 教員志望の4年生のひとりは、児童とふれあう機会を増やすため、4年連続で参加。1年目の当初は「教えようという思いが強いあまり、子どもたちを緊張させてしまった」と反省する。 しかし、「キッズカレッジは子どもたちが自主的に学ぶ場であることに気づいた」という。以来、「子どもたちを認めてあげることで肩の力を抜いて接することができるようになった。ともに教え合うことの大切さを子どもたちから学んだ」と、自身も成長した手応えをつかんだようだ。
公務員を目指す4年生は「子どもたちと過ごした経験を、行政の仕事に生かしていきたい」と意気込む。キッズカレッジは社会連携、地域貢献の一環として企画された。大学スタッフや学生たちが、キッズカレッジの子どもたちと街なかで出会って盛り上がることも珍しくない。 子どもたちが大学の門をくぐることも貴重な体験になるだろう。今後もキッズカレッジが継続しキッズカレッジの卒業生が増えれば、大学とまちとの一体感がますます深まりそうだ。詳しくは大阪経済大学の公式サイトで。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)