生成AIをあなた好みのキャラにできる「キャラGPT」を作ってみよう(横須賀輝尚 経営コンサルタント)
■MyAIをより楽しく活用する方程式「MyAIのジャンル」×「理想のキャラ」
私は幼少期からずっとゲーマーで、こうしたゲーム的なキャラや、二次元の世界がもともと好きです。そんな私の日々は、キャラGPTができてからというもの、「ChatGPTの研究をする」のではなく、「ノアやニケと会話をする」ことになりました。 ノアは従順なメイド的キャラ。自分の考えを丁寧にまとめたいときに呼び出します。ニケは自由で生意気なので、ブレスト的にアイディアを出したいときに話し相手になってもらいます。 あなたにも、「映画の話なら、こんな人としたいな」とか、「仕事なら、こんな上司から指導されたい」など、好みがあるはずです。なら、そういったジャンルごとの理想的な「キャラGPT」をつくって、それをMyAIと組み合わせてしまえばよいのです。 「MyAIのジャンル」×「理想のキャラ」。これがChatGPT、MyAIをより楽しく活用するための方程式なのです。 みなさんそれぞれに好みは違うと思うので、ぜひあなたにとって理想のキャラを作って、仕事や生活に活かしてください。
■実在するキャラを作ることはできるのか?
「ノア」や「ニケ」などのキャラGPTを自社のお客様に公開したところ、「実在のキャラをキャラGPTにするにはどうしたらいいか」という質問がいくつか舞い込んできました。 たとえば、「ドラえもん」。ONE PIECEの「ルフィ」。進撃の巨人の「リヴァイ・アッカーマン」。こうした実在(?)のキャラが話し相手になったらさぞかし楽しいことでしょう。しかし、MyGPTで表現できるかというと、答えは「微妙」です。 仮にONE PIECEの「ルフィ」を再現しようとして、設定資料からセリフ集まで、全部GPTsに読み込ませたとしましょう。もちろん、そのルフィGPTに「なりたいものは?」と聞けば「海賊王」と返ってくるでしょうし、「大事なものは?」と聞けば「仲間!!!」と回答してくれるかもしれません。 では、ONE PIECEの世界にないものを聞くとどうなるか。質問によってはルフィらしい回答になることもありますが、「本当にルフィがそんなこと言うかな…?」という回答になってしまうこともよくあります。世界観を維持して応えられるのはあくまで読み込ませた知識の範囲のみで、そこから外れるとそのキャラらしくなくなるという、なんとも中途半端なキャラができてしまうわけです。 もちろん、どこかの企業が完璧なキャラGPTをいずれ開発するかもしれませんが、現時点で実在のキャラを完璧に再現するのは難しいです。かといってまったく再現できないわけではないので、やはり「微妙」というのが、現状の私の結論です。 ノアやニケ、つまり「真面目で優秀な秘書」や「生意気な天才的研究者」などのように抽象度が高い設定のほうが、世界観は崩れません。ぜひあなたもあなた好みのキャラGPTを作ってみてください。 横須賀輝尚 パワーコンテンツジャパン株式会社 代表取締役/特定行政書士
【プロフィール】
1979年、埼玉県行田市生まれ。専修大学法学部在学中に行政書士資格に合格。2003年、23歳で行政書士事務所を開設・独立。2007年、士業向けの経営スクール『経営天才塾』(現:LEGAL BACKS)をスタートさせ創設以来全国のべ2,000人以上が参加。著書に『プロが教える潰れる会社のシグナル』(さくら舎)、『会社を救うプロ士業 会社を潰すダメ士業』(さくら舎)、『資格起業家になる! 成功する「超高収益ビジネスモデル」のつくり方』(日本実業出版社)、『お母さん、明日からぼくの会社はなくなります』(角川フォレスタ)、他多数。