【ロッテ】若き主砲・山口航輝の登場曲『後悔なき航海』に込められた思い
「夢なき者に成功はない 儚き夢に終わりはない」―。本拠地ZOZOマリンスタジアムの打席に向かうロッテの若き主砲・山口航輝外野手を鼓舞する登場曲には、特別な思いが込められている。昨季から採用したのが、親交のある歌手「Bigfumi」が書き下ろしたオリジナルソング「後悔なき航海」だ。 「ふみさん(Bigfumi)のご好意で、僕のために作ってもらった曲で、うれしく思いますし、なかなか作ってもらえるものではないので、本当に感謝しています。耳に残るような曲。何回か話し合いをした上で歌詞も決めてもらいました。僕の名前が入っていますし、『航海』は、航輝の『航』とマリンの海をかけていて、輝きも歌詞にあります」 大阪府出身で小1のときに野球を始め、高校は秋田・明桜高に進み、高卒でプロの門をたたいた。登場曲には、ひたむきに夢を追いかけてきた山口が大切にする思いも込めてもらった。 「『夢なき者に成功なし』というのが僕の好きな言葉。この言葉がちっちゃい頃から好きだった。今までプロ野球選手を目指し、夢を追いかけてやってきたから、それがかなった。これからも『夢』を大事にしていきたいし、僕がちっちゃい子に話す時もそういうことを話しますね」 夢だったプロ野球選手になって6年目を迎えた。昨季はケガによる離脱もあって本塁打は14本にとどまり、不本意なシーズンを過ごした。山口の今の夢は―。 「目標があるから頑張れる。それがなければプロ野球選手になれていたかどうかもわからない。今は、30本を打つことが僕の夢。次はプロ野球選手として、その夢をかなえないといけない」 今季は開幕から4月までは、26試合で打率2割2厘(94打数19安打)と本調子とは言いがたい一方、5月の月間打率は9試合で2割9分6厘(27打数8安打)と復調のきざしも見せつつある。覚醒を期待される23歳が、今年こそは後悔なきシーズンにしてみせる。(ロッテ担当・竹内 夏紀)
報知新聞社