「はれのひ」社長が会見(全文1)一生に一度の成人式を台無しにした
振り袖の販売・レンタル会社「はれのひ」(横浜市)の篠崎洋一郎社長(55)は26日夜、横浜市内で記者会見し、「本当に取り返しのつかないことをしてしまった。すべて私に責任がある」と謝罪した。成人式当日から姿を現さなかったことについては「逃げたつもりはない」、詐欺の認識についても「そういうつもりは毛頭なかった」と否定した。 【全文】「はれのひ」社長が会見(全文2)どう対応したらいいか分からず今日に至る
弁護士:負債総額は10億円以上に上る可能性
司会:本日はお忙しい中、はれのひ株式会社記者会見にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。まずは本日の出席者についてご紹介をさせていただきます。向かって右側より横浜綜合法律事務所、申立代理人弁護士、吉田進一でございます。 吉田:吉田でございます。どうぞよろしくお願いします。 司会:中央が、はれのひ株式会社、代表取締役社長、篠崎洋一郎でございます。 篠崎:篠崎でございます。よろしくお願いします。 司会:向かって左側が横浜綜合法律事務所、申立代理人弁護士、大熊一毅でございます。 大熊:大熊でございます。よろしくお願いします。 司会:どうぞよろしくお願いいたします。それでは会見次第をご説明させていただきます。まず申立代理人による概要のご報告をさせていただきます。続いて代表者、篠崎洋一郎による経緯のご報告とおわびをさせていただいたあと、質疑応答へと進みます。また本会場は21時までに完全退去となっているため、会見は8時30分、20時30分までとさせていただきます。どうぞご了承くださいませ。それでは申立代理人による概要のご報告でございます。お願いいたします。 吉田:まずは私のほうから、会社の財務状況、概要をご説明させていただきます。まず負債ですけれども、先ほどお配りしたペーパーに、約6億3500万円と記載したとおりでございます。ただし、この6億3500万円には、いわゆるお客さまの損害分というは現在調査中で、含まれておりません。おそらくそれが3億円を超えるのではないかというふうに考えられますので、それを含めますと負債総額は約10億円に上るものというふうに考えております。 続いて債権者の数。1600名と、こちらもペーパーに記載いたしましたとおりでございます。ただこちらの債権者数のうち、おおよそ1300名、これがお客さま、そうですね、お客さまの数だというふうに考えております。 一方、皆さまご関心がおありになるのではないかと思いますけれども、いわゆる報道等で、会社のほうでお預かりしているお客さまの着物。こちらも含めまして会社のほうにわれわれが調査、確認したところでは約1200着。これは振り袖として完成しているもの、さらに仮縫いですかね、のものを含めて1200弱、約ですね。こちらのほうをわれわれのほうで確認しております。 また負債のほうに戻りまして、先ほど6億3500万円というふうにご説明申し上げた負債の内訳ですけれども、金融機関に対する借り入れが12社で、約3億8000万円。で、一般事業者、約1億8000万円と。これ、270社と書いてありますけれども、おそらく200社程度は、先般の成人式の日に横浜と八王子で着付けができなかった、このような事実がございますけれども、例えば横浜、八王子のお客さまについてはこちら、会社のほうでご用意させていただいた会場以外でも、提携美容室さんで着付け、メイク等なさるようなお客さまもいらっしゃって、その提携美容室さんで債権者の数がおおよそ200程度ではないかというふうに考えております。 その他、税金等の滞納分が約5500万円、未払いの賃金が35名に対して約1800万円。これは概算でございます。ただ、精査等、済んでおりませんので今後数字が変わることがございますので、ご容赦ください。一方、先ほど6億3500万円に追加する形で、いわゆるお客さまに対する債務が、おおよそ4億円程度あるのではないかというふうに考えております。ですので全て合計いたしますと10億円、あるいはそれ以上になるのではないかというところでございます。 それで、また、こちらで確認した振り袖と仮絵羽で、数についてご報告いたします。これ、横浜本店と書いてありますけれども、これは横浜本店に保管されているという趣旨ではございません。横浜本店のお客さまの分として、こちらが確認した振り袖、仮絵羽の数です。さらにもう少し細かいことを言うと、お客さまご来店いただいて、これを見ていただいて、というものも、ある程度の数はございますので、そういったものも含まれます。 それでこちらのほうの、スクリーンご覧いただくとこのとおりなんですけれども、横浜本店のお客さまについては443着。みなとみらい店、すいません、ちょっと訂正します。これ、横浜本店とみなとみらい店で両方あるわけではございませんので、両方合わせて、横浜店のお客さまですね、みなとみらい店という意味ですね、588着。で、八王子店のお客さま分として、236着。つくば店のお客さまとして247着。福岡店のお客さま用として92着。合計約1200着の振り袖ないし仮絵羽を、われわれのほうでそれがあることを今のところは確認しているということでございます。 一方で先ほどお客さまの数が債権者として約1200~1300名ほどいらっしゃるのではないかというご報告をいたしましたのと併せてご説明いたしますと、お客さまの数、1200~1300名で、振り袖、仮絵羽の数が約1200程度までこちらで数えておりますし、われわれの調査期間、それほど十分ではありませんでしたので、数え間違えとか、別のところに保管されていて、われわれが気付いていないもの等あるかも分かりませんけども、おおよそ同数の振り袖、仮絵羽、こちらのほうが保管されている状況を確認したところでございます。