「本当に大変幸せなこと」両陛下、英国王夫妻とお別れ… エリザベス女王にも“お礼”
■英語で会話…子どもたちと同じ目線も
国王夫妻とのお別れの後、ロンドン市内の博物館に到着された天皇皇后両陛下。雅子さまは淡いピンク色のスーツ姿。天皇陛下も同じ色のネクタイをされ“おそろいコーディネート”です。 両陛下が訪れたのは「V&A子ども博物館」。子どものために作られたイギリス最大級の国立博物館です。 チャールズ国王 「ハローキティのお誕生日をぜひお祝いしたいと思います!」 チャールズ国王のスピーチでも話題となった“日本文化”。博物館では日本文化についての特別展を開催。「ドラえもん」や「鉄腕アトム」などといった人気漫画やアニメが紹介されています。 さらには、人気アニメ映画「となりのトトロ」の舞台が上演され、両陛下も鑑賞されました。“子どもたちとの交流”を楽しみにされていた天皇陛下。イギリスの子どもたちに、英語で声を掛けられます。 天皇陛下 「Do you find it difficult?(難しく感じますか?)」 女の子 「ノー」 さらに、腰を落として、子どもたちと同じ目線で話されるご様子も。“日本文化”を通じて、日英の子どもたちとの時間を過ごされました。
■エリザベス女王、フィリップ殿下の墓に供花
日本時間27日午後11時半ごろ、エリザベス女王が眠るウィンザー城にある聖ジョージ礼拝堂を訪れた天皇陛下。 門の前に集まった人たちに手を振り、司祭の案内で、エリザベス女王が眠る墓へと向かわれます。 およそ30分後、礼拝堂を後にした天皇陛下。 エリザベス女王とフィリップ殿下の墓に花を供え、これまでの“お礼の気持ち”を伝えたといいます。 天皇陛下 「本来であれば、4年前にエリザベス女王陛下からのご招待でもってイギリスに来る予定になっていましたけれども、その時はうかがえないことになってしまったこと。これは本当に残念に思っております。今回はエリザベス女王陛下、それからエディンバラ公フィリップ殿下に今までのお世話になったこと、本当に良くしていただいたことに対する心からのお礼の気持ちで、きょうは参拝をさせていただきました」 エリザベス女王とフィリップ殿下の墓に花を供えることは、陛下自らが希望されて実現したといいます。2001年に皇太子として、イギリスを訪問された天皇陛下。その際に宿泊されたのがウインザー城です。エリザベス女王自らが案内してウィンザー城内を見学するなど、天皇陛下はこれまでエリザベス女王と、長きにわたって親密な関係を築いてこられました。