「怖い世界にいるんだと…」ソフトバンク育成5年目 二遊間を組んだ「一番安心できた」友との別れ【#タカ番24時】
◆記者コラム・タカ番24時 二遊間を守っていた友が10月に戦力外になった。「自分も同じ立場。覚悟していた」。ソフトバンクの育成5年目の勝連大稀内野手(23)は同期の伊藤大将内野手(23)のことをおもんぱかる。「同じ年だし、野球以外の面でも一緒にいることが多かった。その分、怖い世界にいるんだと改めて感じた」 ■二遊間を組んだ「一番安心できた」友との別れ【写真あり】 2人の二遊間は、息がぴったりだった。特に昨季のウエスタン・リーグでは、遊撃手の勝連、二塁手の伊藤の堅守が光った。「1年目からずっと一緒に守ってきて、どこに投げたらいいか分かっているので、伊藤が一番安心できた」と勝連はほほ笑む。 勝連は今季2軍戦45試合で自己最高の打率2割4分1厘を残した。ただ、64試合だった昨季に比べて出場数は減った。「最後の1年と思ってやった。育成の自分は出場機会が少なくなることは分かっていた。その中で一番年上の自分がチャンスをもらえたことには感謝している」 7月に石塚綜一郎が支配下となり、10月に村上舜が戦力外となった。同期で育成として残っているのは勝連のみ。秋季キャンプでは黙々と汗を流す。「今年とはまた違ったバッティングができたらといろんな取り組みをしている」。守備もこれまでの経験を踏まえて司令塔のように周囲を動かせるよう意気込む。 伊藤は現役続行を希望している。別の場所でのプレーを目指す友。勝連は実に優しい表情で話した。「自分もこの先どうなるかは、分からない。でも、この野球というつながりの中で、会えたらいいな」(濱口妙華) 【#OTTOホークス情報】
西日本新聞社