菅生新樹、言葉にならなかった喜びを語る 『おむすび』は「何が起こるかわからない朝ドラ」
NHK連続テレビ小説『おむすび』より、菅生新樹のインタビューコメントが公開された。 【写真】『伝説の頭 翔』では赤髪坊主だった菅生新樹 本作は、平成・令和を舞台にしたオリジナル作品。“ギャル”だった主人公が栄養士となり、現代の抱える問題を解決していく。脚本は『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系)、『正直不動産』(NHK総合)などの根本ノンジが担当する。 菅生が演じるのは、結の幼なじみで高校のクラスメイト・古賀陽太。野球部員で父は糸島の漁師だが家業を継ぐ気はない。ある約束により、結のことを何かと気にかけている。 菅生は本作が朝ドラ初出演。「言葉にならないって、こういうことなんだ」と出演が決まったときはこの上ない喜びがあったことを振り返る。 「その日は事務所に呼ばれて、いつも行かない部屋で台本をドンッと渡されたんです。そんなに量がある台本をこれまで見たことがなかったので、『これ、何?』と(笑)。それが朝ドラの台本だと言われても理解ができず、嬉しい気持ちよりも、『本当?』という気持ちが強かったです。撮影に入るまでは、ずっと『本当?』と思っていました。NHKの朝ドラと大河ドラマは出たい作品の一つでした。小学校や中学校のときに家族含め母親がずっと見ていたので、朝起きると絶対にテレビから流れていて、すごく当たり前の存在というか、日常の一つという感覚がありました。自分も皆さんの日常にお邪魔したいなと思っていたので、いま自分も朝ドラの世界に入っているのだと思うと、すごく嬉しいです。出演するからには、自分の演じる『古賀陽太』というキャラクターを本当に愛してほしいなと思いますし、ドラマ自体も、朝ドラを観てくださった方の記憶に残ってほしいなというのが、今の意気込みです」 陽太を演じるにあたっては、「こういう幼なじみがいたらいいな」を大事にしているという。 「自分が、幼なじみとしていてくれたら『いい奴だな』『嬉しいな』と思う像を想像して、その中で何が一番陽太の良さとして出せるのかなと考えました。陽太は、いい意味でも悪い意味でも空気を読めなかったりしますが、ちゃんと大事なときは近くにいてくれるし、声をかけてくれます。結からすれば家族の一員になっていると思うんです。その身近さみたいなものを、僕の中では一番意識して演じています。陽太は結に恋心を抱いているので、結の周りにあらたな人物が出てきては揺さぶられるなどのシーンがたくさんあるんです。まっすぐに好きだという感情がわかりやすく出ているキャラクターだと思うので、陽太が可愛いなと思ってもらえるポイントだと思います」 また、撮影現場の糸島での時間は菅生にとってかけがえのないものになっていると語る。 「撮影では多くの地元の方にエキストラで協力いただきました。撮影の空き時間は普通なら控室に戻るんですが、僕は糸島の人たちとできるだけ話していました。最初は、少しでも役の参考になればと思っていたんです。でもいつの間にか、そこがすごく居心地がよくなっていました。話した次の日にお子さんを連れてきてくれたりして、どんどん人が増えていって。僕は、関西出身なんですが、関西の人よりも距離が近いというか、親しみやすい人たちばかりでした。自分たちが育てた野菜や魚を持ってきてくれたり、実際に船を持っていて漁業をしている方が『いつでも、うちの船に乗りにきてよ』と言ってくれたりもして、親戚みたいになりました。糸島の自然の中で育ち、明るい性格の陽太は、本当にこういう風にすごしているのだろうなと感じることができました。途中からは、もう役づくりも関係なく、自分が陽太になって楽しんでいましたね。プライベートでは、松本怜生とトゥクトゥクに乗りました。松本は、前作で一緒だったので何度も会っていたし、年も一個下であまり変わらず、部屋が近かったこともあり、撮影が終わると毎日一緒にご飯を食べていました」 最後に視聴者へ向けて次のようにメッセージを送った。 「今作の『おむすび』という朝ドラは、時代背景だったり、設定だったり、これまでになかった朝ドラになっていると思います。登場するキャラクターも若い人物が多く、最初の福岡・糸島編なんて、家族がいて、あとは10代の高校生ばかりです。今までの朝ドラもそうだったと思いますが、今回はよりフレッシュさがあり、それが『おむすび』の強さかなと思っています。みんな元気で、良い意味で落ち着いていない、本当に何が起こるかわからない朝ドラになっていると思うので、そのフレッシュさも楽しんでもらえたらと思います。皆さんの朝15分の時間を明るくして、良い一日のスタートが切れるようなドラマになっていると思うので、ぜひご覧ください」
リアルサウンド編集部