【池上解説】1DKに4人で生活!?格差ひらくロサンゼルス最新事情
■ロスではお馴染み…無人タクシー
そんなロサンゼルスで今最先端ともいえる乗り物があります。アプリで予約し行先を入力、やってきたのは無人タクシーです。 日本の感覚だと無人運転はゆっくりと決められた道を進む、なんてイメージではないでしょうか。でもこの無人タクシーは違います。屋根や車体にいくつもカメラやセンサーがあって、常に周りを確認しながら運転します。しょっちゅう車線変更もしますし、いわゆるうまい人が運転している、といった感じです。今このタクシーがロサンゼルスでは普通に使われています。一方日本では規制が厳しくて一部走行中に手を放しても大丈夫、という程度の無人運転しか認められていません。道が狭い、入り組んでいるなど色々問題もあって、なかなか完全無人運転にはならないですね。
■1ベッドルームで30万円!?ロスの最新住宅事情
先ほどリトルトーキョーなどロサンゼルスでは地価が高騰しているという話がありました。一体どのくらいの値段なのでしょうか。不動産屋さんを訪ねてみました。 学生が住むような1つのベッドルームにキッチンやバスのついた部屋、その賃料がなんと月2000ドル、約30万円もするそうです。学生にこの値段はきついですよね。お金のない学生は4人くらいでこうした部屋に住むんだそうです。 そして驚くことにロサンゼルスでは年収が1500万円程度では中流階級以下、低所得者の部類に入るそうです。日本とはだいぶ違いますね。一軒家を買うには最低でも年収3000万円が必要ということです。本当にアメリカでは格差社会が進んでいることがわかります。 でもこうして4人でもアパートに住める学生はいい方かもしれません。 今ロスで増えているのは車で生活する人たちです。広い道のあちこちにキャンピングカーやちょっと大きめの車が並んでいます。こうした場所でたくさんの人が今生活をしているんです。その一人を訪ねてみました。 中はきれいです。キッチンもベッドもあります。勉強する机も備わっています。 シャワーはありませんが、ジムで浴びているそうです。彼は半分好んで車で生活しているところもあるそうですが、友人の中には本当にお金がなくて路上生活をしている人もいるそうです。今アメリカの大学の学費は年間1000万円程と言われています。30歳くらいまで親と同居しないと暮らせない、学生からはそんな声も聴かれました。 ロサンゼルスでは格差社会が進んでとてつもなく裕福な暮らしをする人がいる一方で日々の生活にも困る、そんな人たちが増えているんですね。