静岡学園・佐々木「ドリブルうまくパス出せる」vs飛龍・丹羽「パンチ力ある左足」9日準決勝…須藤駿介アナの推し選手
◆サッカー 全国高校選手権静岡大会準決勝 静岡学園―飛龍(9日・エコパ) 全国高校サッカー選手権静岡大会は9日、エコパスタジアムで準決勝が行われる。連覇を狙う静岡学園は飛龍と対戦し、もう一つのカードは浜松開誠館と藤枝明誠の第1シード同士が激突。静学サッカー部出身で、Daiichi―TV「KICK OFF! SHIZUOKA」のMCを務める須藤駿介アナ(28)に、各チームの「推し選手」を挙げてもらった。 ■静岡学園 静岡学園の4強は11年連続。ディフェンディングチャンピオンです。19年から5年連続でプロ選手を輩出してきました。今年のチームについて、川口修監督は「突出した選手がいない」と話していましたが、ここで2年生が出てきました。FWの佐々木雄基選手です。 ずっとBチームで「焦りを感じていた」そうですが、自分の特長を伸ばそうとひたむきに努力してきました。守備も磨いた。そしてAチームに昇格して迎えた初の公式戦(対日大三島)で2得点。準々決勝(対清水桜が丘)でもゴールを決めました。「出番が来たら自分のやることをやるだけ」と、プレーに自信が表れています。 見ていてワクワクしますが、ドリブルがうまいだけじゃない。キープ力もあって、味方を生かすパスも出せる。センスを感じます。 佐々木選手のように、Bチームからポッと出てきて活躍するのが静学の伝統でもあります。昨年大会の得点王の庄大空選手もそうでした。エコパでのプレーが楽しみです。 ■飛龍 飛龍は藤枝東をPK戦で倒して、9年ぶりのベスト4。県東部の高校が準決勝に進むのは富士市立が準優勝した19年以来、5年ぶりです。「選手たちの『今年はやってやる』という気持ちを強く感じる」と菊川達也監督は話しています。 ピッチを見ていても、自分のためじゃなく、チームのために、目の前の相手に勝ちたい。絶対に負けたくない。そんな思いが全員のプレーに出ています。「ザ・高校サッカー」という感じです。 注目選手はFWの丹羽咲人主将(3年)です。藤枝東戦では2得点。左足のキックにパンチ力があります。 スピードがあり、足元の技術もある。球際でも負けない。前線でボールを収めて、周りが押し上げる時間を作り、局面を打開する怖さを感じます。中盤がボールをつないで、いい形で前線の丹羽選手にパスを送れればチャンスが広がると思います。昨年夏の県総体準決勝で静学に2―3で負けているので、「絶対に食ってやろう」と選手は思っているでしょう。 ◆放送予定 Daiichi―TVでは、9日の準決勝は第2試合の静岡学園―飛龍戦(午後1時開始)を地上波で生中継し、公式YouTubeで2試合ともライブ配信する。16日の決勝(午後1時開始)も生中継する。 ■エコパは「選手憧れのピッチ」 〇…準決勝から戦いの舞台はエコパに移る。「選手にとっては憧れのピッチです」と実況を担当する須藤アナは話した。小6時の県大会でFKを直接決めるなど思い出も多く、「応援もすごいし、仕掛けると会場全体がオオーッとなる。アドレナリンが出ます」。勝っても負けても記憶に残るのが選手権。いいプレーをすれば、観戦するサッカー好きの子どもたちに語り継がれる。「選手にはかけがえのない時間。どう伝えればいいのか考えています」と気を引き締めた。
報知新聞社