高橋克典さん(59)父として子育てのモットーは?「全然ないです。必死で親をやってる感じですよ」|STORY
数々のヒット作で主演を務め、近年はヒロインの素敵な父親役や気弱な三枚目、さらにバラエティ番組の司会など、活躍の場を広げている高橋克典さんが、12月に舞台『応天の門』に出演します。ご家族のことや今後の展望についてじっくり伺いました。 【特別カット集】ぶれない芯を感じる大人の色気と渋み!鍛え上げられたボディに感服【高橋克典さん】
歌手としてデビューした高橋さん。自分のベースはやっぱり音楽
高橋克典さんは1964年、神奈川県生まれ。いまや人気俳優として知られていますが、音楽家のご両親を持ち、早くからピアノを習っていたそうで、1993年に俳優ではなく、歌手としてデビューしました。これまでに、ドラマの主題歌や挿入歌を含むシングルを19枚、アルバムを11枚リリース。近年は音楽番組の司会を務めたり、チェロを弾いたり、ジャズを歌ったりと、音楽活動も展開しています。 「親の影響で、音楽には小さい頃から親しんできました。なので自分としては、僕のベースは音楽にあるというふうに感じています。チェロを始めたきっかけは、『高嶋ちさ子のザワつく!音楽会』というクラシック音楽のイベントで、ゲストとしてチェロを弾くことになったことです。今年の会でも弾いたんですが、チェロって本当に難しいんですよ。練習時間を確保するのも大変だから、ちょっとした合間にも弾くようにしていたんですが、全然うまくいかなくて、すっかりやる気が無くなっちゃいました(苦笑)。ただ、舞台の稽古が始まってからは、チェロを弾くひと時が自分の癒しになっているんです。やっぱり自分は音楽が好きなんだなと、改めて感じますね」
父としてのリアルな姿「必死で親をやってる感じですよ」
そんな高橋さんが結婚したのは2004年。2009年には息子さんが誕生し、仲の良いご家族の様子は時折ブログにもアップされています。子育てのモットーを尋ねると、「全然ないです。必死で親をやってる感じですよ」と言いながらも、優しいお父さんの表情に。 「でもまあ、子どもが大きくなってきて、軽い反抗期も越えて、だいぶ付き合いやすくなりましたね。高校1年生なので、今も軽い反抗期は続いているのかもしれないですけど(笑)、子どもが好き勝手なことを言うと、僕も『こっちだって一生懸命、親をやってるんだよ』と言ったりしています(笑)。困るのは、聞きたいことがあってLINEを送っても、返事が1行だったりするから、説明がわかりにくいこと。まあ、いまどきの子どもたちは、みんなそんな感じなんでしょうけど(笑)」 今年の8月から10月に放送されたドラマ『素晴らしき哉、先生!』では、若手教師の主人公・笹岡りおの優しくてカッコイイ理想的な父親を演じていた高橋さん。 「あれはドラマですからね。やっぱり、あんなふうにはいきませんよ。ただ、あの役を演じて、女の子 2人がいる家庭は、こんな感じなんだろうなとは思いました。僕の周りを見てみても、女の子のお父さんは、みんな穏やかで静かな感じなんです。家に可愛い娘が2人もいて、常にきゃっきゃ、きゃっきゃ笑っていたら、お父さんが主張しなきゃいけないこともあまりないんだろうなと。自分とは違うそういった環境を役柄として味わえるのも、やっぱり俳優の仕事の面白いところだと思いますね。それこそ今回の舞台では、平安時代の歌人を生きられるわけですし」