86%が森林…緑豊かな町で3年ぶりに「森のギャラリー」開催…中川町・あの街行く北海道
町の約86%を森林が占める中川町らしいイベントが、3年ぶりに開催される。6月22~23日、町内にある北大中川研究林の詰所周辺を舞台に「森のギャラリー2024」が実施される。森から生まれた素材を原料とし、町内の職人が手掛けた作品を展示、販売。皿や器などの日用品を扱う「森のマーケット」も設けられ、木製品の手作りに挑戦できるワークショップも催される。町内の飲食店による限定メニューも提供されるなど、中川町の魅力を存分に楽しめる2日間になる。 以前は毎年行っていたが、通常の作品作成に支障をきたすことを避けるため、2021年以来の実施となる。中川町観光協会は「町には手つかずの森林が多く残っている。それを使った職人さんがおすすめする作品が並びます。体験できるイベントもあるのでぜひ」と多くの来場を呼び掛けた。 ■7月天塩川舞台でカヌーツーリング 中川町内を流れる天塩川を舞台としたカヌーツーリング大会「ダウン・ザ・テッシ―オ―ペッ」が、7月13~14日に行われる。昨年は中川町がゴールだったが、今年は同町をスタートし、幌延町までの47キロのコースで実施される。 大会という名目で行われるが、町観光協会は「冬になると水面が凍るくらい、流れも傾斜も緩い川なので」と話すように、初級から中級レベルの人が対象となる。26日には和寒町で事前講習会も実施と、初心者でも参加できる体制を整えている。 毎年、全国から100人以上が参加し、雄大な町の風景を眺めながらのツーリングを楽しんでいる。詳細はNPO法人ダウン・ザ・テッシ、TEL01654・3・8890へ。 ■道の駅なかがわボリューム満点フランクフルト 町内の「道の駅なかがわ」で人気のグルメがある。町観光協会がおすすめするのが、道の駅を経営する「匠舎」で製造された粗挽きタイプのフランクフルト(200円)。ジューシーさとボリュームさが好評を博している。また同社の農園で手摘みされたハスカップのソースを添えたハスカップソフト(280円)も、利用者に喜ばれている。冬場は食べられないため、町を訪れた際には味わっておきたい。 ◆中川町 上川総合振興局内の最北部に位置する町。1964年町制施行。人口は1303人(2月末日時点)。主産業は畑作、酪農業、林業。1973年と91年に「クビナガリュウ」の化石が発掘され、2体目は日本最大の11メートルとなることが判明。「中川町エコミュージアムセンター」には全身を復元した骨格が展示されるなど、化石の町としても知られる。国際プロレスなどで活躍したプロレスラーの故・ラッシャー木村氏の出身地になる。石垣寿聰町長。
報知新聞社