85歳になった祖父にプレゼントを 阿久津未来也は人生初の最終日最終組
◇国内男子◇横浜ミナト チャンピオンシップ ~Fujiki Centennial~ 3日目(10日)◇横浜CC(神奈川)◇7207yd(パー71) 【画像】ドライバーはタイトリストの原英莉花 スコアカードに日付を記入して気が付いた。8月10日は祖父・実さんの85歳の誕生日。「きょうだけ見たら、良いプレゼントをあげられた。あしたも良い報告をできたら」と、阿久津未来也は初優勝に向けての思いを強くした。 1打差2位から出た3日目に「64」をマーク。通算17アンダーで、2位の米澤蓮に2打差をつけて単独首位に立った。3日間で一番風が強まったが、「風が吹いてくれた方が、ガマン対決。風にマイナスなイメージは持っていない」と好条件が整った。
風に惑わされることなく、フェアウェイキープ率86.667%(13/15 6位)、パーオン率83.333%(15/18 3位)のショット力を武器にボギーなしの7バーディ。2番で7mをねじ込んだのを皮切りに3連続バーディを奪い、8番でも6mを決めて4アンダーで後半へ。 難関11番でフェアウェイを外し、2打目を出すだけのピンチが来たが、55ydからの3打目をピンに絡めてパーセーブ。「ここが一番のキーポイントだった」と流れを切らさず、後半も3バーディを奪ってトップに立った。
今年がプロ9年目の29歳、初優勝にかける思いは誰にも負けない。今週は応援してくれる周囲の人たちに、「優勝するので、期待していてください」と強い姿勢を見せてきた。 あすは人生で初の最終日最終組になる。「絶対に緊張する。思いっきり緊張や雰囲気を楽しんで」と意気込む。同組で戦うのは、5月「中日クラウンズ」優勝の米澤と、通算6勝の岩田寛。戦歴ではまだ追いついていないが、「気持ちでは絶対に負けない」と、アグレッシブに初優勝を狙っていく。(横浜市保土ケ谷区/谷口愛純)