前澤友作、ホリエモンにも…SNSを使った「成りすまし詐欺」グループの女性が明かす組織の「驚愕の実態」
なりすまし詐欺が急増中
前澤友作氏や堀江貴文氏ら著名人に成りすました詐欺広告がSNSで広がっており、お金を騙し取られる被害者も急増中だ。 【写真】警視庁23歳の美人巡査がヤクザに惚れてすべてを失うまで そんな中、LINEを中心に著名人の名を騙った詐欺グループにいた女性が、ベトナムの拠点からマレーシアに逃げ、「日本の警察に情報提供をした」と話している。一体、何があったのか。 「ディープフェイクボイスをやっていました。AIの音声変換で有名な人の声を捏造して、私が作った文章を読ませていました。でも、役割はそこだけで、騙されて詐欺のメンバーに入れられただけで、お金を騙しとることには何も関わっていません。 日本の警察に知っていることをメールで送りました。でも、電話では逮捕しない約束とかはしてもらえなかったので、不安でまだ日本には戻れないんです」 20代女性Kさんは、オンラインゲームなどで音声やナレーションを作る仕事をしていた元サウンドデザイナーだったが、昨年11月に交際相手の男性Aから海外での仕事を持ちかけられ、「中国資本のゲーム制作で月収80万円、家賃を全額補助」、「アジアでの研修を終えるとオーストラリアやヨーロッパでも働ける」といった話を信じ、今年1月にベトナムの首都ホーチミンに渡航した。 「彼氏に用意してもらった航空券で着いて、空港の待ち合わせ場所では、ほかに男2人と、24歳のミキちゃんという女の子ひとりがいました」 Aが迎えに来る予定だったが、来たのは50代ぐらいの小太りの日本人、コバヤシと名乗った男だったという。 「やたらと愛想笑いをする男で、ワンボックスカーで空港から建物の多い街を過ぎて、田舎っぽいところを走っていました。男2人は勤務地が違うとかで途中で降ろされていました」 奇妙だったのは、途中でスマホの電源を切れと言われたことだった。コバヤシは「この辺は軍の施設があってスマホの電源が入っていると壊れやすい」と説明していたという。 「だから、地図も見られず、どこにいるのか分かりませんでした。2時間ぐらい走って、3階建てのホテルみたいな建物で表にロビーがあったんですけど、裏口に誘導されてミキちゃんと3階の、二段ベットとパソコンがある小さな部屋に入れられました。個室はないのかって聞いたら、2週間ぐらいの研修期間だけって言われました」 しかし、その後は、新たにやってきた30代前後の男2人の指示の下、スマホを没収され、ほぼ監禁状態で詐欺の手伝いをさせられた。 「外にも出してもらえず、食べ物も菓子パンとか、すごく粗末な弁当とかで、ミキちゃんと毎日、泣いていました」