「千葉国際芸術祭2025」の本会期が25年春にスタート。トリエンナーレ形式の市民参加型芸術祭
千葉県の県庁所在地であり、98万人の市民が暮らす政令指定都市・千葉市を舞台に展開する、トリエンナーレ形式の市民参加型芸術祭「千葉国際芸術祭2025」が開催される。本会期は2025年4月~12月(プレ会期は23年12月~25年3月)。総合ディレクターは中村政人(アーティスト/東京藝術大学副学長)。 本芸術祭が目的として掲げるのは「新たな文化の創造と魅力の発信」「地域への関心や関わりの醸成」「多様な主体の尊重と繋がりの創出」など。23年12月より始動したプレプログラムも含め、市内各地で体験型の「アートプロジェクト」を展開することで、人々が地域に関わりながら創造性を発揮する機会を提供する。 同祭では、出展アーティストの一部を公募により選考。10月21日より、アーティスト公募企画「ソーシャルダイブ」において、海外在住・外国籍のアーティストや、千葉市にゆかりある若手アーティストの募集を開始した。「ソーシャルダイブ」とは、千葉県千葉市のまちなかにアーティストが滞在し、作品制作を通して、地域の魅力や新しい価値を発見する公募プロジェクトであり、選出されたアーティストは、作品展示はもちろんのこと、様々なかたちでのサポートが受けられるという。 現在、千葉市内の全学校教員を対象としたジャンルを問わず、誰もが作品を発表できる「先生たちのアートアンデパンダン展」でも出品作品を12月23日まで募集。作品は、2025年2月17日~3月4日に、きぼーるアトリウムなどで開催される。なお、本会期では千葉市に在住・在勤・在学していたり、千葉市出身の人を対象にしたアンデパンダン展の開催も予定している。 今後はプレ期間をふくめ、アート作品を回遊する「鑑賞型」の芸術祭とは異なる、表現活動や作品制作などのプロセスを含む「アートプロジェクト」に人々が主体的に参加する「体験重視型」の芸術祭を実施していく予定だ。