酷暑避け朝夜開催 越中大手市場、初の月2回 夏の中心部ににぎわい
●21日朝市、27日ナイトマルシェ 富山市・大手モールの定期市「越中大手市場」が今月、酷暑対策で暑さが厳しい時間帯を避け、21日は「朝市」として午前に、27日はナイトマルシェとして午後4~9時に開催する。市場を月に2回開催するのも初めてで、夏場の市中心部のにぎわいを創出する。 越中大手市場は、地元の商店主らが中心市街地活性化のため、2002年に始め、現在、3~12月に毎月開いている。5、9、11月、来年3月の開催時には、今年度から富山新聞社が事務局となり、民間主導となった「トランジットモール」が実施され、「歩行者天国」となった道路に多彩な店舗が並ぶ。 ただ、夏場の開催日は真夏日、猛暑日になることもあり、熱中症対策が求められていた。このため、今月は気温が高い時間帯を避け、午前と夜の時間帯に2回実施することにした。 朝市はコロナ禍の2020、21年に行われている。ナイトマルシェはコロナ禍以降、まちなかのイベントが減ったことから、夏の夜を盛り上げようと昨年から定期開催されている。 21日の朝市は午前7時~正午に大手モール広場周辺に、物販、飲食の16店舗が並ぶ。27日のナイトマルシェは、大手モールの歩道に明かりがともり、27店舗が並ぶ。 今年は、大手モール広場に雑貨や菓子などの物販店を、歩道には飲食店を配置し、歩道を歩く人が物販店に目を向けやすくし、買い物を楽しんでもらえるように見直した。昨年は大手モール広場に飲食店、歩道に物販店を配置していた。 大手モール周辺のにぎわい創出を研究する富大経済学部の井坂友紀准教授ゼミの学生は、ナイトマルシェにパンとノンアルコールドリンクの店を出店する。近くの映画館「ジェイマックスシアターとやま」と連携し、映画の半券でドリンクを割り引きするサービスを実施する。 越中大手市場実行委員会の秋吉克彦会長(58)は、「暑さが続いているので、まちなかの大手モールで涼しい時間帯に買い物や飲食を楽しんでほしい」と話した。 ★トランジットモール 富山市主導で全国に先駆けて2017年に社会実験として始まり、今年3月まで計18回行われた。今年度から複数の地元企業が加わる富山トランジットモール実行委員会が運営の中心となる民間主導となった。富山新聞社に事務局を置く。