「お食事」「ご住所」…「お」と「ご」の違いを知っていますか?【ビジネスマナー常識チェック】
【それ間違いかも?ビジネスマナー常識チェック】 敬語の基本編(5) ◇ ◇ ◇ Cocomi&Kōki,に「米語」ではなく「英語」を学ばせた静香・キムタクのしたたかさ 前回までに、尊敬語と謙譲語の基本的な使い方、そして、よくある間違い敬語について見ていきました。 なかには、どうしてこれが間違いなの? というような表現があったかもしれませんね。間違いやすい敬語には、いくつかのパターンがあります。敬語マスターになるには、まずはそのパターンを知り、敬語のルールを理解する。そして、実際にどんどん使ってみることが大切です。敬語は、使わなければ身につきません。 人間ですから、言葉遣いを間違えることもあるでしょう。そんなときは、ただ落ち込んで終わりではなく、ではどんな言葉を使えばよかったのか、周りの人はどんな言葉を使っているのかをしっかりと振り返って考える。そして、次は間違えないように意識する。そんな小さな積み重ねが、言葉に対する感性を磨き、自信にもつながっていきます。 今回は、社会人としての基本の言葉である「丁寧語」と、日常、何げなく使っている「美化語」について見ていきましょう。 【丁寧語】 「です」「ます」「ございます」など、相手に対して丁寧な言葉遣いをすることで、敬意を表す言い方。文の終わりに使われることが多い。 【例】「バスが来る」→「バスが来ます」/「9時から会議だ」→「9時から会議です」 「~だから」→「~ですから」のように、文の途中で使うこともあります。 社会人としての敬語の基本、第一歩は「です・ます調」の「丁寧語」です。敬語は難しく苦手と、もし感じているのであれば、まずはこの「丁寧語」から使い始め、丁寧な言葉遣いに慣れていくことをおすすめします。 日常生活のなかで自然と耳にする、最も身近な「丁寧語」は立派な敬語です。話の終わりを丁寧に結ぶだけでも、相手に与える印象は大きく変わります。 【美化語】 接頭語の「お」や「ご」をつけて、ものごとを美しく上品に表すときの言葉。 【例】お花/お菓子/ご飯 ●「お」と「ご」のルール 「お」は「和語」につける:「名前」→「お名前」/「住まい」→「お住まい」 「ご」は「漢語」につける:「立派」→「ご立派」/「住所」→「ご住所」 ただし、例外も多くあります。 「お食事」「お掃除」「お料理」などは、漢語ですが「お」がつきます。 一方で、「ごゆっくり」「ごもっとも」はともに和語ですが「ご」がつきます。 「返事」は「お返事」「ご返事」と、両方使われています。 ※敬語を3つに分類する場合は、「美化語」は「丁寧語」に含まれます (金森たかこ/マナー講師)