Moto3ドイツ決勝|古里太陽、堂々トップ争い演じ2位獲得! アロンソ今季6勝目でリード拡大
MotoGP第9戦ドイツGPのMoto3クラス決勝が行なわれ、CFMOTO Gaviota Aspar Teamのダビド・アロンソが勝利した。 【リザルト】Moto3ドイツGP 決勝レース結果 Moto3クラスに参戦する日本人ライダーは、古里太陽(Honda Team Asia)が8番グリッドを確保。鈴木竜生(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)が9番手に続き、山中琉聖(MT Helmets - MSI)が11番手というスタート位置となった。 なおドイツGPではグリッド降格やロングラップペナルティが多数発生。フロントロウ3番手に並ぶルカ・ルネッタ(SIC58 Squadra Corse)がダブルロングラップ、そして日本勢では山中がロングラップペナルティを受けることとなった。 スタートではポールシッターのコリン・ベイアー(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)がターン1を先頭で駆け抜けると、その後ろからはダビド・ムニョス(BOE Motorsports)が6番グリッドからジャンプアップした。また古里も5番手とスタートで前に出た。 ベイアーが引っ張る形で縦長の隊列が組まれたが、彼は2周目のターン11で転倒してしまった。レースには復帰したベイアーだったが、優勝争いからは脱落した。 これでアロンソがトップに浮上。大集団の争いの中、古里も3番手を堅守して、トップ集団での争いにしっかりと食らいついた。 しかし5周目のターン7、古里は前を走るムニョスがマシンの挙動を乱し接触を避けなくてはならず、コースオフ。なんとか転倒は免れたが、ポジションを8番手にまで落としてしまった。 古里は先頭集団後尾から再び追い上げていくことになったが、集団が密集していたこともあり、時間をかけずにポジションを上げていくことができた。 レース半分を消化した13周目、隊列は変わらずアロンソによって先導され、ホセ・アントニオ・ルエダ(Red Bull KTM Ajo)、古里がトップ3で、後方にはアドリアン・フェルナンデス(Leopard Racing)、アンヘル・ピケラス(Leopard Racing)、ムニョス、ダニエル・オルガド(Red Bull GASGAS Tech3)といったライダーが続いた。 残り6周で一度古里がターン8で先頭のアロンソに仕掛けると、そのままオーバーテイク。しかし続くコーナーで奪い返され、トップは維持できなかった。 終盤にかけてポジション争いも激化。古里はコース外に押しやられるような場面もあり、4番手に一時的に後退してしまった。ただ、ルエダが転倒したこともあって、古里は残り2周で2番手まで舞い戻った。 ラストラップに古里はアロンソのオーバーテイクを狙おうとするが、マシンを滑らせてしまう痛恨のミス。これでオーバーテイクのチャンスを失ってしまった 最後はアロンソが逃げ切ってトップチェッカーを受け優勝。今季6勝目でタイトル争いにおけるリードを広げた。そして古里は後続を抑えて2位フィニッシュ。間違いなく優勝のチャンスがあっただけに、パルクフェルメでは悔しい表情を見せた。3位はオルトラだ。 残る日本勢は、ジャンプスタートのあった山中がダブルロングラップペナルティを受けながらも、6位を獲得。鈴木が9位で、共にシングルフィニッシュを果たした。
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