JR中央線「武蔵小金井」のフードコートで完璧な午後 「西のムサコ」を散歩&イトーヨーカドーで食事してみると
時にレストランであり、喫茶店であり、高齢者の集会所にもなる「フードコート」。その姿は雲のように移り変わりが激しく、楽しみ方は無限大。例えるなら「市井の人々のオアシス」だ。 本連載では、そんな摩訶不思議・千変万化な「フードコート」を巡り、記録しながら、魅力や楽しみ方を提唱していく。第2回はJR中央線・武蔵小金井駅にある「イトーヨーカドー」のフードコートを訪れる。 著者フォローをすると、連載の新しい記事が公開されたときにお知らせメールが届きます(著者フォローは記事の最後か、著者のプロフィールページからできます)。 【画像】JR中央線・武蔵小金井にあるイトーヨーカドーのフードコートはまさに「市民の憩いの場」だった街とフードコートの様子を見る(32枚)
この連載の記事一覧はこちら 「ムサコ」と聞いて、何を思い浮かべるだろうか。 再開発によって多くのタワーマンションが林立し、20年ほどで人口が6万人も増えた神奈川県川崎市は中原区の駅「武蔵小杉」はその筆頭であろう。JRの複数路線と東急線が乗り入れていることから交通の便が良く、「住みたい街」としての人気が高い、非常にブランド力のあるエリアだ。 武蔵小杉に乗り入れているJR東日本と東急電鉄のそれぞれにもまた、ムサコは存在する。
そのうちの一つが、東急目黒線の駅、武蔵小山。東京都品川区に位置する。大規模なアーケード商店街の「パルム」があり、品川区という都心部ではあるものの、子育てのしやすさなどから根強い人気を得ている。 そして最後のムサコが、今回訪問するフードコートのある、武蔵小金井である。 【画像】JR中央線・武蔵小金井にあるイトーヨーカドーのフードコートはまさに「市民の憩いの場」だった…街とフードコートの様子を見る(32枚)
■中央線の中でも、緑とファミリーの街 武蔵小金井はJR中央線の駅で、東京都小金井市にある。ここまで紹介した2つのムサコが東にあったのに対して、西のムサコとでも呼ぼうか。 中央線といえばカルチャーの雰囲気がムンムンと漂う路線であり、アーティストや芸人などが住んでいることも多い。特に中野~三鷹辺りは若者を吸引して離さないブラックホールのような区間である。 ただ、その中央線も三鷹から西に進むと、様相がやや変わる。武蔵境、東小金井、武蔵小金井はそれより東の駅とは違い、ファミリー向けという印象が強く、緑も多い。武蔵小金井はその代表格だろう。