レーバーカップ欠場のナダル、心配される身体の状態は「何も問題はない」と近況を明かす<SMASH>
今季限りでの現役引退を示唆している男子テニス元世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン)が、自身がアンバサダーを務める母国の携帯電話事業会社「Movistar」の新事業発足イベントに出席。その中で男子団体戦「レーバー・カップ」(9月20日~22日/ドイツ・ベルリン/ハードコート)の欠場について語るとともに、身体の状態については「何も問題はない」と報告した。 【画像】ナダルほかパリ五輪で躍動した男子選手の厳選ショットを一挙公開! 自身が14度もの優勝を誇る「全仏オープン」と同じ会場で開かれたパリ五輪で、2大会ぶりのオリンピック出場を果たした38歳のナダル。シングルスではマートン・フチョビッチ(ハンガリー/現85位)との初戦を突破したが、2回戦では後に悲願の金メダルを獲得したノバク・ジョコビッチ(セルビア/現4位)との60度目の対決に1-6、4-6で完敗を喫した。 一方、男子ダブルスには後輩のカルロス・アルカラス(スペイン/現3位)とのペアで参戦し、ベスト8に進出。しかし準々決勝ではオースティン・クライチェク/ラジーブ・ラム(アメリカ)に敗れた。そして北米ハードコートシリーズでは、先日の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート/四大大会)を含めて全大会を欠場。すなわち五輪を最後にツアーではプレーしていないのが現状だ。 さらには2022年以来2年ぶりにチームヨーロッパ(欧州選抜)として参戦予定だったレーバー・カップもすでに出場辞退を表明。これについてナダルは次のようにコメントしている。 「レーバー・カップに参加できないことは、私にとっては何も特別なドラマではない。それは個人の決断であり、そうなる可能性は明らかだった。私は長い間試合をしていないが、(レーバー杯では)もっと良い結果を出せる選手が他に現れると確信している」 コンディションが心配されているものの、新たなケガを負ったわけではないとナダルは強調する。「メンタル面も大丈夫。自宅で他のことをして楽しんでいる。何も問題はない。毎日できることをトレーニングしているよ」と続けた。 スペインのテニスメディア『Punto de Break』によると、現状ナダルは自身が連盟の公式アンバサダーを務めるサウジアラビアで開催されるエキジビジョンマッチ「シックス・キングス・スラム」(10月16日~19日)への参戦を予定している。 ただこれについても実際にプレーできるかはまだ不透明だとし、「今の自分は確実なことを言える立場にはない。パリ五輪まではプレーすると言ったが、その後はどうなるか様子を見るという感じだった。今は休養期間中だ」と締めくくった。 文●中村光佑