イスラエル軍、ガザ北部の病院で職員や患者に退去強制
[カイロ 24日 ロイター] - イスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザ北部のインドネシア病院の職員や患者に退去を強制し、一部の人々は数マイル先のガザ市にある別の病院まで徒歩で移動せざるを得なくなった。ガザ保健当局が24日明らかにした。 インドネシア病院は、ここ3カ月近くイスラエル軍による集中的な攻撃にさらされているガザ北部でなお稼働している数少ない医療施設の一つ。イスラエル軍は、同病院を囲むベイトラヒヤ、ベイトハノウン、ジャバリアの3地区でイスラム組織ハマスの戦闘員を標的とする作戦を行っているという。 イスラエル軍は、インドネシア病院はハマス戦闘員の攻撃拠点に利用されており、軍としては市民や医療従事者、患者をこの地域から作戦前ないし作戦中、安全に待避させられるようにしている、と説明した。 一方、ガザ保健当局の幹部は、イスラエル軍が23日に病院側へ退去命令を出し、24日になってすぐ現地に部隊が突入するとともに、病院内の人々を無理やり追い出したと明かした。 この幹部によると、ガザ北部にあるアルアウダ病院とカマル・アドワン病院もしばしばイスラエル軍の攻撃を受けている。 2つの病院とインドネシア病院はこれまで、イスラエル軍からの退去命令を拒絶してきた。