【日本ハム】水谷瞬“パイナップルパワー”でノーノー戸郷から1発 個性的な楽曲できっちり結果
<日本生命セ・パ交流戦:日本ハム2-7巨人>◇14日◇エスコンフィールド 日本ハム水谷瞬外野手(23)が“パイナップルパワー”でノーノー右腕も攻略した。「日本生命セ・パ交流戦」巨人戦の4回、右翼ブルペンへ放り込む3号ソロを放った。5月に無安打無得点を達成した戸郷からの1発で、15試合連続安打をマーク。史上初の交流戦全試合安打達成へ、また1歩近づいた。チームは完敗で、2カード連続初戦黒星を喫した。 ◇ ◇ ◇ パッパと初球を捉えた。3点を追う4回1死。水谷が同学年の戸郷が投じた149キロ直球を捉えた。打球は逆方向へ。大きな放物線は、右翼ブルペンが終点。3号ソロとなった。「自分より全然先を走っている選手から打てたのが良かった」。交流戦初戦から続く連続試合安打を「15」に伸ばす、価値ある1発だった。 前夜は「ウマ娘」の「うまぴょい伝説」を登場曲で使って2安打3打点。この日も、個性的な楽曲できっちりと結果を残した。 ♪パ・パ・パ・パ・パ・パ・パ パイナップル 4回の打席で流れたのは、2月に春季キャンプを行った沖縄・名護にある「ナゴパイナップルパーク」のテーマソング「パッパ パイナップル!」だった。 小学校の頃に行ったことがあるテーマパークのメロディー。「ホンマは昨日やろうと思ったんですけど、(ウマ娘の声優が)来ていると聞いたので、明日(14日)はパイナップルにしようと思っていた」。最近、同曲を思い出したきっかけは、自身のヘアスタイル。「髪を結んでいたらパイナップルって言われるので」。ざわついた球場を“パイナップルパワー”で大歓声に変えてみせた。 1日遅れの“祝砲”にもなった。13日はファームで多くの助言を受けた佐藤2軍野手育成コーディネーター兼打撃コーチの誕生日。朝に祝福の連絡をすると「祝砲待ってる」と返ってきたが、アーチは打てず。一夜明けて右方向への本塁打を放つと、試合後に同コーチから「あっち(右方向)に、ああいう弾道で打てたらバックスクリーンはもっと簡単に感じてくると思うよ。そういうのを忘れないように、また明日からも頑張れ」とメッセージが来た。試合に敗れたことは悔しいが、パッパと「切り替えて明日からも頑張りたい」。一度、登場曲は普段のものに戻して、今度は勝利につながる安打を重ねる。【木下大輔】