負傷欠場明けに2得点も喜び控えめの前橋育英FWオノノジュ慶吏「もっと自分が点を取らなきゃいけない」
[1.2 選手権3回戦 帝京大可児高 2-3 前橋育英高 駒沢] 2試合ぶりの出場となったFWオノノジュ慶吏(3年)が2ゴールを決め、前橋育英高(群馬)を準々決勝へ導いた。負傷の影響がある中での活躍となったが、本人は「もっと自分が点を取らなきゃいけない」と喜びは控えめに試合を振り返った。 【写真】「美しすぎ」「めっちゃ可愛い」柴崎岳の妻・真野恵里菜さんがプライベートショット披露 オノノジュは12月29日の1回戦・米子北高戦(○2-0)で先制点を決めたものの、脇腹付近の打撲により前半39分で交代。2回戦は負傷欠場を余儀なくされた。それでも痛み止め薬の服用や鍼治療を受けることで出場可能な状態となり、3回戦で先発に復帰した。 「自分は痛くても80分出る気持ちで臨みました」とオノノジュ。強い覚悟のもとでピッチに立つと前半6分、MF黒沢佑晟(3年)がスペースへ出したスルーパスに反応して右足を振り抜き、先制点を決めた。さらに同8分、DF牧野奨(2年)が左サイドから上げたクロスをファーサイドから左足ボレーで合わせ、あっという間に追加点を奪った。 ところがチームは前半のうちに追いつかれた。その後は相手GKの一発退場を機に攻め込む時間が続くも、3点目を奪うことに苦戦。前半アディショナルタイムにはオノノジュがPA内から左足を振り抜いたが、左ポストに嫌われた。オノノジュは前半に4本、後半に1本と両チームを通じて最多のシュートを記録するもハットトリックを達成するには至らず、後半28分にピッチを後にした。 前橋育英は試合終盤の後半36分に待望の勝ち越し点が生まれ、3-2の勝利で3回戦を突破。ただ2得点のオノノジュは「(自分が)点を取れるシーンはいっぱいあった。しかも追いつかれているわけだし、もっと自分が点を取らなきゃいけない」と辛めの自己評価を口にした。出場試合では2戦3発と結果を残しているものの、今季のプレミアリーグEAST最多得点者として物足りなさを強調する。 「点は決められているんですけど、多分味方からしたらもっと決めてほしいというのはあると思うので、満足することなくその期待に応えられるようなプレーをしていきたいと思います」 準々決勝の相手は前回ベスト4の堀越高(東京A)に決まった。オノノジュは「ここまで来たら弱いチームなんて絶対ないし、本当に一戦一戦が命懸けの試合だと思っている」と力を込め、「ただゴールを決めるだけじゃなくて、追いつかれたらもう1点決める得点力が必要になってくる」と3回戦で得た課題を胸にゴールを狙い続ける姿勢だ。