岸和田市長 不倫で不信任決議も…辞任せず”逆ギレ”議会解散させた「選挙費用7千万円超の重み」
「“家庭内”の問題だと思う。政治家として欠格事項になるとは思わない」 大阪府岸和田市の永野耕平市長(46)は12月24日、自身の不倫相手との性的関係を巡って不信任決議を可決した市議会を解散し、会見でそう話した。永野市長は今月30日までに辞職するか議会を解散しなければ自動的に失職することになっていた。 【写真】立花孝志氏 青山のクラブで美女に囲まれウハウハの夜 自らの不倫問題にもかかわらず、永野氏は議会側を解散することを選んだ。 ◆辞任せずに“逆ギレ”同然に議会解散 会見で市長は、 「不信任決議の内容はまったく理解ができず、大義はない」 と“逆ギレ”状態だ。 市議選の日程は来年1月26日告示、2月2日投開票となる。選挙管理委員会によると、市議選の費用は約7300万円で今回は急な実施のため、さらに費用がかかるという。 「市議会議員は“大義がないのはそっちだろ”と怒り心頭です。議員たちは解散となって市庁から突然追い出されることとなり、荷物をまとめるだけでも大変そうでした。岸和田市民からも無駄に税金を使って選挙なんかはせず、責任をとってきっぱりやめるべきだという声が多く上がっています」(在版テレビ局報道記者) 性的関係をめぐって損害賠償を求めて民事訴訟を起こした女性に対し、11月14日に市長が謝罪し500万円の解決金を支払い、和解が成立している。代理人弁護士によれば、訴訟記録は閲覧制限の対象となっているが、和解にあたって口外禁止条項はついていないという。 女性側の弁護士は、女性からのコメントを発表して 《裁判上の和解をしたからといって、被告を許した訳ではありません。今でも本当に悔しいです》 《被告は、LINEでメッセージを送信する際、私が既読にすると、すぐに送信取消をするなど、証拠を残さない卑怯な方法で、私を脅してきました。私は、せいいっぱい拒絶してきました。それは、被告自身が一番よく分かっているはずです》 などと精神的に支配されていた様が具体的に明かされている。 ◆パワハラ疑惑で不信任案の斎藤兵庫県知事は辞任 「女性側の弁護士が発表した内容によれば、女性はホテルで目隠しをされると、誰かが部屋に入ってきて、市長以外の2人から同意のない性行為をさせられ、その後、市長からも性行為を強要されたことを明かしている。永野市長は帰りに“こんなこと嫁にはできない。ありがとう”と言ったと明かしています。ここまで女性側から具体的な状況描写が明かされているのに永野市長は“絶対にない、心外です”と全面的に否認しています。和解もしているので、今後この事実は水掛け論だけで終わるでしょう」(女性誌記者) 地方自治体は、首長と議会議員をともに住民が直接選挙で選ぶ「二元代表制」だ。 兵庫県の斎藤元彦知事もパワハラ問題などで不信任決議案が提出されると、議会は継続し、知事を辞任した。だが、岸和田市長は自分の不倫問題を棚に上げ、議会を解散した。このことは、暴挙と捉えられても仕方ないだろう。 12月24日には妻も同席で記者会見に臨んだ。これは非常に珍しいことであるが、それだけ“不貞行為は家庭内の問題”ということを強調できるし妻も 「変わらず大事な家族の一員です」 とカメラの前でコメントし、円満さをアピールした。 血税7300万円も投じて、市議選を決断した永野市長。岸和田市民はどんな判断を下すのだろうか――。
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