【ダービー】シンエンペラー坂井瑠星騎手“日本”制圧だ オーナーと師の期待背負い初頂点へ
デビュー9年目の坂井瑠星騎手(26=矢作)が、シンエンペラーとともに「日本」ダービー初制覇を狙う。 ジョッキー自身、今年は世界を飛び回って、各国のダービー=頂点を目指してきた。フォーエバーヤングと挑んだサウジ、UAEダービーを制し、ケンタッキーダービーは鼻+鼻差の3着。「サウジ、UAE、ケンタッキー、東京ダービー、日本ダービー、全部勝ってやるぞって思っていた。ケンタッキーは残念だったけど、どのレースもその馬と1回しか出られない。矢作厩舎の馬で出られるのは特にうれしい」。 自厩舎の馬で挑む「日本」ダービーは、初参戦だった20年サトノインプレッサ(4着)以来4年ぶり。より力が入る。 15日の1週前追い切りに騎乗し、Cウッド6ハロン79秒8-11秒4と自己ベストを更新。「皐月賞(5着)より良くなっている。前走は動きにメリハリがなかったけど、素軽さも出てきてデビュー前のいい時に戻ってきた」と好感触だ。 昨年はドゥラエレーデで挑むも、スタート直後に落馬し競走中止となった。「まずは無事にスタートしてゴールしてほしい。その中で結果が出れば最高ですね」。藤田オーナーと師匠矢作師の期待も背負い、勝負の時を待つ。 ■藤田オーナー、リベンジ誓う ○…藤田氏は所有するフォーエバーヤングでケンタッキーダービーに挑み、僅差の3着と健闘した。現地観戦し「伝統と格式みたいなものを競馬場全体の空気から感じました。17万人くらい集まっていましたし、自然と高揚していましたね」と振り返る。「ついこの間まで考えていなかったですけど、もう少しで手が届きそうな悔しさを目の前で味わうと、ケンタッキーダービーを勝ちたいですよね」とリベンジを誓った。